周囲の人に「顔赤いよ?熱でもあるんじゃない?」なんて言われてたことありませんか?
夏は紫外線で赤みが増してしまったり、冬は室内との寒暖差で真っ赤になったり、お酒を飲んでいると思われたり、恥ずかしい思いをすることもありますよね。
赤ら顔を治したいけど、何が原因なのかわからないし、どうやって治せるのかもわからないとお困りの方も多いと思います。
実は一言で赤ら顔といっても、赤ら顔にはタイプがあって、そのタイプによって赤みの現れ方や、原因・対策が変わってきます。
そこで今回は、赤ら顔のタイプ別の原因と対策についてご紹介します。
1. 赤ら顔とは?
赤ら顔とは、「こうした症状のことをいいます」という病名などではなく、顔が赤くなった状態の総称で呼ばれています。
そのため原因も症状も、赤ら顔のタイプによってさまざまなのです。
赤ら顔は大きく分けると、皮膚自体が赤くなっている赤ら顔と血管の影響による赤ら顔の2つに分かれます。さらにその中で9つのタイプがあります。
タイプや症状によって原因や対策も変わってくるので、まずは自分がどのタイプの赤ら顔なのか見極める必要があります。
1-1. 自分がどの赤ら顔タイプかセルフチェックしよう
赤ら顔は原因は医師でも判断が難しい症状ですので、参考程度に自己診断してみてください。
A〜Iタイプの中で、当てはまる項目が多いものが、あなたの赤ら顔のタイプとなります。
A | 肌が薄い | |
化粧品がしみる・ピリピリ刺激を感じたことがある | ||
化粧品をつけて赤くなったことがある | ||
乾燥して粉をふくことがある | ||
汗をかくとかゆくなる | ||
B | 慢性的にニキビを繰り返している | |
ニキビ跡が残りやすい | ||
ニキビ自体が赤くなっている | ||
赤みのある部分は触れると痛い | ||
肌質は乾燥肌よりも脂性肌より | ||
C | 赤みがあるのは額、鼻まわりなどの皮脂が多い箇所 | |
ニキビのような湿疹ができている | ||
かゆみがある | ||
赤みがある部分はカサカサもしている | ||
部分的に皮が剥けている | ||
D | アトピーを起こしやすい体質 | |
乾燥肌である | ||
赤みがある部分はかゆみがある | ||
湿疹がある | ||
️額、目まわり、口まわりなどに赤みが出やすい | ||
E | 鼻・頬・額などが赤くなっている | |
ニキビのよう湿疹がある | ||
30代以降になってから発症した | ||
赤みの部分はほてり、かゆみがある | ||
皮膚が脂っぽい | ||
F | 細かい血管が肌表面に透けてみえる | |
鼻まわりや頬によくみられる | ||
くもの巣状に血管が浮き出ている | ||
️かゆみがある | ||
皮膚が乾燥して敏感 | ||
G | 乾燥している | |
肌が薄い | ||
毛細血管が透けている | ||
赤みが出やすいのは鼻や頬 | ||
かゆみ・ヒリヒリとした刺激を感じることがある | ||
H | 人に注目されると赤くなる | |
人前に出て話をする場面で赤くなる | ||
赤面の症状だけではなく、声が震えたり、どもってしまう | ||
友達と話していて、自分に話題が振られた途端に赤くなる | ||
異性に話しかけられるとすぐに赤くなる | ||
I | ️顔が突然火照る | |
️理由がないのに動悸がする | ||
️暑くないのに汗が出る | ||
イライラしたり、怒りっぽくなったりする | ||
生理の周期が不規則になったり、量が少なくなった |
A.敏感肌タイプ️→
B.ニキビ・ニキビ跡タイプ→
C.脂漏性皮膚炎タイプ→
D.アトピー性皮膚炎タイプ→
E.酒さタイプ→
F.毛細血管拡張症タイプ→
G.菲薄化(ひはくか)タイプ→
H.赤面症タイプ→
I.ホットフラッシュタイプ→
このタイプ以外にも、病気の可能性が潜んでいる場合もあります。
上記にも当てはまらず、赤ら顔の症状以外にも身体に異変を感じることがあるようであれば、すぐに病院へ行き、診てもらいましょう。
2. 赤ら顔のタイプ別原因とケア対策
上記のチェックリストでどのタイプなのかが分かったら、それぞれのタイプ別の原因・対策を見ていきましょう。
2-1. 皮膚自体が赤くなっている赤ら顔
敏感肌タイプ
敏感肌の人は皮膚が薄く外的刺激を受けやすいため、その刺激によって炎症を引き起こし、肌が赤くなることで赤ら顔に。
【原因】
敏感肌による赤ら顔の原因は、乾燥が悪化し敏感肌になることで肌が薄く、毛細血管の色が透けて赤くみえてしまうことです。
また、ピーリングのやり過ぎや肌に合わない化粧品、アレルギーなどの外的刺激で、炎症を起こし赤みが出ることも。
特に鼻や頬は毛細血管が集中しているので、赤ら顔の症状が出やすいです。
必要以上の回数や時間、洗顔をしていたり、かゆいからといって、よく顔をこすってしまう方要注意です。
【対策】
基本的にはセルフケアで十分改善が見込めるでしょう。
・洗顔方法の見直し
摩擦など肌に刺激を与えないようにソフトに、1分以内で洗顔は終わらせましょう。
・クレンジングの見直し
クレンジング剤は合成界面活性剤が多いほど洗浄力が強く、本来肌を守ってくれている皮脂も過剰に落としてしまいかねません。
また、洗浄力の強いオイルクレンジング剤は極力使わないようにしましょう。敏感肌にはミルクタイプのクレンジングがオススメです。
・赤ら顔をケアするスキンケアを使用する
乾燥により赤みが出ている場合や外的刺激などが原因で肌が薄くなり赤みが出ている場合は、赤ら顔をケアする化粧品を使用するのがオススメ。
・うるおいをキープするために保湿をする
保湿で重要なのが、角質層の水分と油分を保ってあげること。角質層は水分と油分の層が何層にも重なりあった「ラメラ構造」という状態にあり、これが壊れると、肌の潤いが逃げだしてしまいます。
ラメラ構造は、肌のバリア機能の80%を担っています。つまり、ラメラ構造こそが肌のうるおいを守る砦ですので、油分や水分もラメラ構造に近い、バランスのとれた化粧水がビニール肌にはオススメです。
敏感肌に関連する記事はこちら
ニキビ・ニキビ跡タイプ
ニキビによって赤ら顔になるのは、慢性的に繰り返しできる赤ニキビによるものです。その他ニキビ跡が赤く残り赤ら顔に見えることもあります。
【原因】
毛穴で炎症を起こした赤ニキビは、ニキビ跡が残りやすく、ニキビができた周辺の皮膚が炎症によって赤くなります。
赤ニキビが完治する前に次のニキビができて炎症を起こして悪循環を繰り返すと、真皮や皮下組織にまでダメージを与えて色素が沈着して、その周辺が赤く見えてしまいます。
ニキビができやすい肌は、皮脂が過剰に分泌されてることが多いです。
そのため、余分な皮脂が肌の上で酸化して残り、炎症を起こして赤くなり、その刺激が新しいニキビの原因となって悪循環となります。
【対策】
原因である赤ニキビは炎症を起こしているので、炎症を抑えるということが重要です。
- 薬剤師がおすすめする市販薬を1週間使用する
- 低刺激性の化粧品に切り替える
- 油分の多いクリームやファンデーションは使用しない
- 炎症を悪化させる紫外線を避ける
上記の方法を試してみて、一向に変化・改善が見られない場合、もしくは悪化している方はセルフケアで治すことは難しい状態が考えれるので、皮膚科などの専門医療機関で治療しましょう。
皮膚科ではニキビ用の塗り薬や漢方、レーザー治療などの治療方法があり、肌状態やニキビの段階にあった方法で治療を進めることができます。
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脂漏性皮膚炎タイプ
湿疹の一つ「脂漏性湿疹」は、脂漏性皮膚炎とも呼ばれ、皮脂腺が多く皮脂の分泌の多い頭皮や顔に起こりやすい他、耳の後ろ、摩擦の多いわきの下や太ももの付け根などにも起こります。
かゆみをともない、赤くなったり、皮膚が荒れてカサつき、ベラベラとはがれてくる場合もあります。
【原因】
原因はいくつも考えられますが、主な原因と言われているのがマラセチアという真菌(カビ)です。マラセチアはヒトの皮膚に普段から存在する常在菌ですが、皮脂を好み、皮脂が多い環境下で異常増殖すると、その代謝物が肌に炎症を引き起こすと考えられています。
マラセチアが皮脂や汗の多い環境を好むため、皮脂の過剰分泌は大きな原因の一つです。
原因についてはわかっていない部分も多く、他の原因としては、ストレス、ビタミンBの不足、不適当な洗顔や洗髪(すすぎ不足や洗いすぎ)、生活習慣の乱れなどもあげられます。
新生児から生後3か月くらいまでの赤ちゃんと、思春期以降の成人に多く、赤ちゃんでは自然治癒することが多いのに対し、成人では慢性化するケースが多いようです。
【対策】
成人の脂漏性湿疹は、重症化して初めて治療に乗り出すケースが多いのですが、慢性化し再発を繰り返すことも多いため、医師に相談のもと早めの治療をおすすめします。
治療指針としては、炎症を抑えるためのステロイド外用薬と、マラセチアの増殖を抑えるための抗真菌薬が基本となります。それに加え、かゆみの強い場合は抗ヒスタミン剤(内服)やビタミン剤(内服)を適宜使用していきます。
そして、薬による治療と並行して、以下の点を注意したセルフケアが必須になります。
- 清潔な状態を保つ
- 洗顔時などは肌に負担をかけないよう、やさしくしっかり洗う
- ビタミンB群を取り入れつつ、バランスのよい食生活をこころがける
- ストレスや過労に注意し、規則正しい生活と、十分な睡眠をとる
- 症状を悪化させる紫外線を避ける
薬によって一時的に改善したとしても、マラセチアの増殖しやすい環境のままではまた再発することも。日常生活を改善するところから、根気強くケアしていきましょう。
脂漏性皮膚炎に関連する記事はこちら
アトピー性皮膚炎タイプ
アトピー性皮膚炎は皮膚の炎症を伴う疾患です。
大人になってから発症または再発するアトピー性皮膚炎を『成人型アトピー性皮膚炎』といいます。
思春期以降から発症したアトピーの炎症は顔、首、胸、背中など上半身に強く出る傾向があります。
【原因】
アトピー性皮膚炎による赤ら顔は炎症による赤みが原因です。
炎症の程度はアトピーの症状段階によって異なってきますが、乾燥による赤みや、重症なものだと「腫れ」を伴う炎症で赤みがでてきます。
また、耐えがたいかゆみで、掻きむしるなどの刺激による赤みが原因になることもあります。
【対策】
アトピー性皮膚炎は大まかに4つの症状段階に分かれます。それぞれの症状段階によって治療内容が変わります。医師の指導のもと薬物療法を試すことが多く、程度によってステロイド外用薬・プロトピック軟膏を用いられることが多いです。
また、軽度の場合は、スキンケアの見直しや生活環境を整えるなどのセルフケアで改善が見込める場合もあります。
アトピーはとても複雑な疾患なので、自己判断はせず、専門医に相談し一緒に治療方法を決めていく方がいいでしょう。
アトピー性皮膚炎に関連する記事はこちら
酒さタイプ
「酒さ」は慢性皮膚疾患のひとつで、20代~60代の幅広い層に見られますが、特に発症しやすいのが、中年以降の女性だとされています。
鼻、頬、額、口まわりなど、顔面に赤みやほてり、かゆみなどが出て、長期間にわたって赤みが引かないことがその特徴です。
【原因】
酒さは診断が難しく、中年以降に顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患です。はっきりとした原因や因果関係が解明されていない疾患のため、医師によって診断が異なります。
原因として考えられているのは、外的刺激やアレルギー、更年期、血管収縮異常、ニキビ菌・顔ダニなどです。しかし、実際は3つの原因が複雑に絡み合って発症していることが多いと考えられます。
酒さは程度によって1度〜3度の3段階に分けれられます。
第1度(紅斑性酒さ)は、化粧品や石鹸などの軽い刺激でもヒリヒリします。鼻や頬を中心として毛細血管が拡張し、火照りを伴う赤みが生じます。
第2度(酒さ性ざ瘡)は、紅斑性酒さの症状に加えて、赤い丘疹や膿疱が現れます。
第3度(鼻瘤)は、鼻や頬を中心に赤い丘疹や膿疱を伴って隆起し、こぶ状になったりします。
【対策】
酒さの治療は投薬がメインです。程度によって、外用薬と内服薬を併用することもあるようです。
その他、酒さを根本から改善を目指す漢方薬や、酒さの症状を改善するためにレーザー治療もあります。
酒さは治療が難しいと考える医師も多いので、一緒になって酒さ治療に取り組んでくれる医師を探し、自身にあった治療方法を見つけることが改善への近道です。
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2-2. 血管の影響による赤ら顔
《慢性的な赤み》
毛細血管拡張症タイプ
毛細血管拡張症は、なんらかの原因によって血管が拡張し血流が増えることで、皮膚表面から毛細血管が透けて見え、顔が赤く高潮してみえる症状です。
【原因】
毛細血管拡張症の原因はまだはっきり解明されていませんが、自律神経のうち、血流など、体の各器官の働きを促進する「交感神経」が緊張したままになることが原因ではないかという説があります。
また、気温差の激しい場所をくりかえし行き来したりすることも、原因になるといわれています。
【対策】
毛細血管拡張症の赤みを消す治療には、「レーザー治療」や「フォトフェイシャル」が用いられます。
レーザー治療とは、特殊な装置で発生させた光を患部に照射する治療法で、血管中のヘモグロビンに反応する光を照射して、毛細血管を凝固、収縮させます。
レーザー治療は、気になる部分にピンポイントで照射していきますが、フォトフェイシャルは顔全体にソフトな光線を当てていきます。
フォトフェイシャルもレーザー治療と同じで、毛細血管を収縮させて赤みを目立たなくさせます。フォトフェイシャルの方が波長が弱いので、効果の点ではレーザー治療の方が高いです。
その他セルフケアでも悪化を防ぐことはできますので、症状が軽い場合はまずはセルフで、症状が重症化してきたら、「レーザー治療」や「フォトフェイシャル」を試してみるといいでしょう。
- 香辛料やカフェイン、アルコールの摂取を控える
- 寒暖差に気をつける
- スキンケアは肌に刺激を与えないように
- 毛細血管をケアするスキンケアを使用する
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菲薄化タイプ
菲薄化(ひはくか)とは皮膚が薄くなることをいいます。皮膚が薄くなることで、毛細血管が赤みが透けて見えるため、赤ら顔になります。
【原因】
菲薄化の主な原因は、加齢による女性ホルモンの減少です。
年齢とともに肌弾力の元である、真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、肌細胞を作り出す力も衰え、表皮も薄くなるため、皮膚自体が薄くなってしまうのです。
毛細血管は通常、皮膚の表面からは見えませんが、菲薄化している肌など、皮膚最上部の表皮が薄いと透けて見えるため、赤く見えてしまいます。特に皮膚が薄い鼻や頬は赤くなりやすいです。
【対策】
・女性ホルモンの低下を抑える
菲薄化症状が進行するのは、加齢による女性ホルモンの低下が影響するため、ホルモンバランスを整える効果のある大豆イソフラボンを積極的に摂取しましょう。
・スキンケアでケアする
菲薄化した肌はセラミドが減少し、乾燥しやすく敏感な肌になりがちなので、スキンケアでは肌のうるおいを保つカギを握るセラミドが配合されているものの使用がおすすめ。
また肌に摩擦などの外的刺激を与えてしまうと、菲薄化が進行する原因にもなるため、肌に負担をかけないスキンケアを徹底し、ピーリングやスクラブの使用は控えましょう。
・食生活で美肌をつくるサポートをする
薄くなった肌を回復させるには、やはり食生活が非常に重要。肌をつくるタンパク質・良い油を摂取するよう心がけましょう。
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《一時的な赤み》
赤面症タイプ
赤面症は、対人恐怖症の中でも、特に多く見られる症状のひとつになります。赤面恐怖症、赤面恐怖、赤面癖ともいい、人前で緊張すると顔や耳の辺りが赤くなる症状です。
【原因】
赤面症は緊張・不安・恐怖に伴う交感神経の活性によって生じる身体変化のひとつです。
赤面症の方は、緊張状況下で交感神経が活性化すると、身体症状として顔面の紅潮が生じやすいのだと考えられます。また、そもそも緊張しやすい性格であったり、交感神経が活性化しやすい体質であったりと元々の素因も影響します。
【対策】
赤面の程度が明らかに過剰であり、本人がそれによって苦しい思いをしているのであれば、それは改善する必要があります。
ですが赤面症というのは本来そういった、「治療」「対処」が必要な過剰な赤面に対して用いられている用語であり、緊張して赤面することすべてに当てはまるものではありません。
赤面によって苦痛や生活への支障が生じている、対人において過剰な緊張・恐怖・不安を感じているという方は精神科でご相談いただくといいでしょう。
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ホットフラッシュタイプ
40代以降の女性の更年期障害に伴い、温度変化や物理的な変化に影響され、皮膚に近い部分の血管が拡張して顔が火照り、両頬から顔全体にかけて赤くなりやすくなる症状です。
【原因】
更年期は45歳以降、早い方なら40代に差しかかる頃から更年期障害の症状が出始めます。
更年期障害にはホルモンバランスや自律神経の乱れによるホットフラッシュなどの症状がおきます。
ホットフラッシュとはもともと汗をかきにくい体質であったり、新陳代謝が活発でない人に多く現れる症状で、体温調整がうまくできないことが原因のひとつとされています。
【対策】
ホットフラッシュは自律神経の乱れが整えば改善するものと言われています。
更年期を迎える頃にホットフラッシュによる赤ら顔が気になりはじめたら、自律神経の乱れが深刻な症状をもたらす前に、婦人科診療など、早めの治療を心がけましょう。
3. 赤ら顔の人が気をつけるべき基本のスキンケア
それぞれの赤ら顔タイプ別のケア以外にも、日常的なお手入れで、肌に負担をかけない正しいスキンケアを行えているかはとても重要です。
クレンジング、洗顔、化粧水、乳液・クリームなどそれぞれの段階で気をつけるべきことがありますので見直してみてくださいね。
3-1. クレンジング編
日常的にメイクや日焼け止めを使用している方は必ず使用しているクレンジング。クレンジングはメイクや汚れを落とす目的のアイテムです。
このメイクを落とす工程は肌に負担が最もかかりやすいので、使用するクレンジング選びは非常に重要になってきます。
ミルク・クリーム・バームタイプを選ぼう!
赤ら顔の方の多くは、肌が敏感でバリア機能が低下している方が多いため、保湿成分が多く、比較的肌への刺激が少ないミルクタイプ、クリームタイプ、バームタイプのクレンジングがおすすめです。
《NGポイント》オイルクレンジングを使用している
オイルクレンジングは洗浄力が高いものが多く、肌に必要な皮脂まで落としてしまうこともあるので、避けましょう。
それ以外にもシートタイプのクレンジングは若干でも肌に摩擦を与え、それが刺激になる場合もあるので、使用しないことをおすすめします。
ポイントメイクリムーバーは必須!
アイメイクやリップメイクなどのクレンジングにはポイントメイクリムーバーの使用は必須です。
すべてのアイメイク用品がお湯で落ちるものを使用している以外は、基本的にはポイントメイクリムーバーを使用しましょう。
ウォータプルーフのマスカラやアイラインなども肌に摩擦などの負担をかけることなくスルッと落とすことができるので、全体用クレンジングとは別でポイントメイクは落としましょう。
《NGポイント》ポイントメイクリムーバーを使用していない
全体用クレンジングで目元などのポイントメイクを落とすとなると、落とすまでに時間がかかり肌にクレンジングがのっている時間が長くなり負担になります。
また、全体用クレンジングでは落ちにくいメイクを無理に落とそうとすることで、摩擦などのダメージを与えてしまうことにもなります。
ゴシゴシこすらない!
メイクを浮かせてしっかり落とすために、無意識でも力を入れてゴシゴシしている方は多いように思います。
クレンジングをするときは、肌が引っ張られないくらいソフトなタッチで優しく優しく落としましょう。
《NGポイント》しっかり落とすためにゴシゴシする
ゴシゴシ擦るような動きは肌に摩擦を与え、刺激を感じたり、炎症を悪化させることにもなりかねません。
肌に刺激を与えないように意識してみましょう。
3-2. 洗顔編
基本は朝夜1日2回行う洗顔。
皮脂や汚れ、空気中のホコリや花粉などを落とすスキンケアを行う上でのベースとなります。
これも肌に良いと思ってやっていることが逆に負担をかけていたりすることもあるので、注意する必要があります。
洗顔時間は1分以内!
洗顔料は洗浄力の強い界面活性剤が多く含まれ、肌に負担をかけます。
そのため、洗顔料を使用しての洗顔は1分以内に終えるのがポイントです。
《NGポイント》時間をかけて入念に洗顔している
皮脂や汚れをしっかりと落とすために時間をかけて入念に、、、という方は気をつけましょう。肌に負担をかけるだけでなく、乾燥などの原因になってしまうこともあります。
洗顔する際は32〜36℃のぬるま湯で!
体温より若干低い温度がぬるま湯の適温と言われており、人によって体感が多少前後するため32〜36℃と言われています。
赤ら顔の場合、ほてりなどの症状があると冷水洗顔が良いと思われている方もいますが、冷水洗顔は肌に刺激になるだけでなく、血流が悪くなり、赤ら顔症状を悪化させかねないのでやめましょう。
《NGポイント》熱めのお湯で洗顔している
熱すぎる熱湯での洗顔は肌に必要な皮脂やうるおい成分までも洗い流してしまい、それによって乾燥し、逆に皮脂が過剰に出る原因となってしまうこともあるので、熱湯での洗顔はやめましょう。
赤ら顔のような敏感な肌でも使用しやすい低刺激な洗顔料をご紹介しているので、ぜひこの記事も合わせてご覧ください。
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3-3. 化粧水編
化粧水の主な役割は肌への水分補給です。洗い流すクレンジングや洗顔とは違い、肌へ浸透させ水分や栄養を与えることができます。
肌に浸透させ水分を補うことが重要目的ですので、これも間違った方法をしていないかチェックしてみましょう。
ギュッとハンドプレスで浸透させる!
手に適量の化粧水を取り、両手で顔を包み込むようにしてハンドプレスで浸透させる。
体温で浸透させるイメージで優しくぎゅっと肌を包み込みましょう。
《NGポイント》パッティングして浸透させる
浸透させるためにパンパンパッティングするのは、敏感な肌には刺激になるため、絶対にやめましょう。
また、物にもよりますが、コットンは誤った使い方をすると肌に摩擦を与えかねません。
特に敏感肌やアトピー性皮膚炎など肌が乾燥し、皮膚表面がめくれている状態の肌はコットンが引っかかってしまうこともあるため、できるだけ手でスキンケアを行うのがおすすめです。
化粧水と乳液orクリームは必ずセットで使う!
化粧水は主に肌の水分補給の役割で、乳液やクリームは水分補給した水分を逃さないように肌表面に膜を張りフタをする役割があります。
オールインワンクリームなどのアイテムはそれ一つでケアが終わるようにできているアイテムですが、化粧水は基本的には乳液やクリームと必ずセットで使用すべきアイテムなので、一緒に使用しましょう。
《NGポイント》化粧水だけで済ませている
化粧水だけで終わらせて、上から乳液やクリームを塗らないというのは、せっかく肌に浸透させた化粧水が無駄になってしまいます。
水分は乾燥している方へ蒸発してしまうので、肌にしっかりと浸透させても、フタをしてあげないと、空気中が乾燥していればどんどん肌から蒸発していってしまいます。
3-4. 乳液・クリーム編
肌に浸透させた化粧水にしっかりとフタをする役割の乳液やクリーム。
肌に水分と油分をしっかり蓄える乳液は、水溶性の保湿成分が多く含まれていて、テクスチャーがなめらかなのが特徴です。
肌のうるおいをしっかりとキープしてくれるクリームは、乳液よりも油分が多く含まれ、保湿性が高く、コクのあるテクスチャーが特徴です。
しっかりと肌になじませる!
肌表面に膜を張る役割の乳液・クリームですが、しっかりと肌に浸透させるようになじませることが重要です。
《NGポイント》顔に伸ばして終わり
肌にとりあえず伸ばして終わり!という方は結構多いと思いますが、化粧水同様にしっかりと肌になじませ浸透させるイメージでハンドプレスしましょう。
なでるようにやさしい力で!
力を加えず、肌表面をなでるくらいのイメージでなじませましょう。刺激を与えないようにとにかく優しく。
《NGポイント》マッサージしながらなじませる
特にクリームを浸透させる際に、マッサージを兼ねて、、という方もいますがこれも赤ら顔でお悩みの方はNGです。
肌をグイグイ引っ張りながらのマッサージは肌に刺激を与えかねませんのでやめましょう。
4. まとめ
赤ら顔と一言でいってもご紹介したように、9つのタイプがあります。それぞれ原因をよく知り、症状にあったケアをすることが赤ら顔を改善する近道です。
それ以外にも毎日行うスキンケアを基本から見直して、自分のスキンケア方法をチェックしていただくと、赤ら顔を悪化させている原因が見つかるかもしれません。
まずはご自身の赤ら顔タイプを見極め、症状を知った上で、今日から対策をお試しいただけたらと思います。
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