原因が明確に判明していない毛細血管拡張症。レーザー治療を勧められたけど勇気が出ないと不安な方も多いと思います。そこで試してみていただきたいのが漢方薬です。
漢方薬は植物や鉱物などの生葉を用いた天然成分で作られていて、西洋薬と比べると刺激が少なく副作用も起こりにくいので身体に優しいとして注目されています。
ですが、誤った使用方法をすることで副作用をもたらしてしまうこともあるため、服用する際は必ず医師や漢方医に相談しましょう。
初めて漢方薬を飲む際は、そもそも漢方薬ってどのくらい飲むの?何を飲んだらいいの?っという疑問が多くあると思いますので、漢方薬についての知識と毛細血管拡張症に効果のある漢方薬をご紹介。
目次
1. 毛細血管拡張症は漢方で改善できるのか?
そもそも漢方薬はどのような効果をもたらしてくれるのか、どのくらい飲み続けなければいけないのかを知っておきましょう。
1-1. 漢方薬とは?
「漢方薬」は中国の伝統的な医薬品です。
基本的に草や木、根や皮といった植物や鉱物などの生薬と呼ばれる自然由来の材料を組み合わせて作られています。
漢方薬はゆっくりと穏やかな効き目があるため、身体に優しいと言われておりますが、副作用がまったくないわけではありません。
西洋薬の副作用と比べれば非常に少ないのですが、漢方薬も間違った使い方をしてしまうと、副作用が出てくる場合もあります。
また、症状にあっていない漢方を服用してしまうと悪化してしまう場合もあります。
毛細血管拡張症にもかかわらず、血管を拡張する効果のある漢方薬を服用してしまうと、血流をよくし過ぎたことで、余計に赤みが増してしまうこともあるので注意が必要です。
漢方薬を使用する際は、体質や症状にあう漢方を選ぶことが重要になりますので自己判断ではなく、信頼できる医師、または漢方医に必ず相談しましょう。
毛細血管拡張症に特化した漢方薬というわけではありませんが、症状として「のぼせ」、「赤ら顔」の症状向けの漢方があるので、それらの漢方薬を処方されることが多いようです。
1-2. どのくらいの期間の飲むべき?
漢方薬は長く続けないと効果がないと思われがちですが、風邪などの急性病の場合、服用後10〜30分程度で効果が表れるものもあるため、漢方薬の種類によって異なります。
毛細血管拡張症の漢方治療は、根本原因から改善していくため、効果の体感には時間がかかります。
風邪や腹痛に使われる速効性が期待できる漢方は治ったら服用を中止するといった考えですが、慢性病に使う漢方薬は効果が現れたらすぐに服用終了ではありません。
かなり良くなってからも、2〜3ヶ月ほど 飲み続けるよう病院で指示 される場合もありますので、勝手に飲むことをやめたりせず、担当医師の判断に従い使用することをおすすめします。
2. 毛細血管拡張症に効果の期待できる漢方薬とは
毛細血管拡張症の症状は「のぼせ」、「赤ら顔」に含まれますが、漢方薬は体格や体質的なものもみてもらい、その上で症状にあったものが処方されるため、確実にこれで改善されますという断言はできません。
他サイトなどでは、毛細血管拡張症の漢方薬にはこれが効く!と断定しているものも見受けられますが、それは毛細血管拡張症であれば、どなたにでも該当するものではないことも多いです。
実際に体格などをみて判断しない限りは、一概にこの漢方薬で改善できるということをお伝えすることはできません。
ここでは、一般的に「のぼせ」、「赤ら顔」の治療に用いられる漢方薬をご紹介しておりますが、絶対にこれと自身で断定はせず、必ず皮膚科または漢方薬局で相談しましょう。
桂麻各半湯(ケイマカクハントウ)
カゼや咳、皮膚のカユミなどに用いる漢方薬。
発汗作用があり、体の熱や腫れ、痛みやカユミを発散して治します。具体的には、カゼで咳や痰をともなうとき、あるいは、皮膚のカユミやじん麻疹など皮膚症状にも適応します。
三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)
のぼせ、イライラ、高血圧にともなう諸症状などに用いる漢方薬。
体の熱や炎症をとり、機能の亢進をしずめる働きがあります。体力があり赤ら顔、のぼせやイライラすることが多く、また便秘がちの人に向く処方です。
桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
生理不順や便秘などに用いる漢方薬。
漢方では、血行障害や鬱血を“お血”(おけつ)という概念でとらえ重視します。女性の月経トラブルを含め、いわゆる“血の道症”には、この“お血”を改善する漢方薬がよく使われます。
血液循環をよくするほか、便通をつけたり、不安やイライラをしずめ気分を落ち着けます。
比較的体力がある人で、顔色がよくのぼせ気味、また下腹部が張り便秘がちの人に向く処方です。
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
血行をよくする漢方薬です。おもに、生理不順や生理痛、更年期障害、のぼせなどに用います。
血行をよくして熱のバランスを整えることで、のぼせや冷えを改善し、子宮などの炎症をしずめます。また、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。どちらかというと女性向けで、体格がわりとしっかりした赤ら顔の人に向きます。
引用元:おくすり110番
3. 漢方薬を手に入れる場所
主に漢方薬は下記4つの方法で手に入れることができます。すでに漢方薬を飲み続けていて自分にあった漢方薬を知っている方以外は、皮膚科または漢方薬局で購入することがおすすめです。
3-1. 皮膚科
皮膚科でも漢方を処方しているところしていないところがあります。そのため事前に漢方処方しているかを確認してから行くようにしましょう。
また、症状によっては保険が効く漢方薬もありますので、診療時に漢方処方をしてもらえるとなった際は、保険適用なのか、自費なのかを事前に確認するとよいでしょう。
保険が適用される場合は、漢方薬局で購入するよりも安い価格で手に入れることができます。
3-2. 漢方薬局
漢方薬局は、敷居が高い印象があり、なかなか行きづらいという方も多いと思いますが、漢方医がいるため自分の体質、症状に合った漢方薬と出会える可能性が高いです。
漢方薬局であってもカウンセリング内容が薬局によっても異なるため、入念にカウンセリングしているところなのかを事前にホームページを見たり、電話で確認するなどして確認して行きましょう。
原因を判断し、体質にあった漢方を処方してもらうことができます。
漢方薬局で処方される漢方薬の費用は、1日分600円~1,000円ほどです。
3-3. ドラッグストア
ドラッグストアでも購入できる漢方薬もあります。もしもドラッグストアで購入する際は、薬剤師がいるところにするといいでしょう。
ただ症状や体質にあった漢方を見つけてもらう場合はやはり皮膚科や漢方薬局での購入がおすすめです。
ドラッグストアで購入する場合は、保険はもちろん適用されないため、皮膚科や漢方薬局よりも費用は高くつきます。
3-4. ネット
ドラッグストアで販売している漢方薬などはネット通販でも購入できるものが多くあります。また、漢方薬局によっては、電話などでカウンセリングをして、通販に対応してくれるところもあります。
ですが、近くに漢方を処方してくれる皮膚科や漢方薬局がないなどの場合や、肌が刺激に敏感になっている時、肌状態が悪化している人は初めての購入でネット購入おすすめしません。
症状や体質などを見て、最も合った漢方を処方してもらうことが重要です。
4. 漢方成分配合のケア用品
【紫雲膏(しうんこう):クラシエ紫雲膏】
■14g 希望小売価格:850円(税抜)
■30g 希望小売価格:1,750円(税抜)
漢方の塗り薬の中ではポピュラーな、赤紫色の軟膏。ツムラ、クラシエの他にも複数の製薬会社から発売されていますが、処方の中身はそれぞれに配合が違います。
紫根、当帰の他に、豚脂、蜜ろう、ごま油などが使用されていますが、各成分の配合量は各社ごとに違います。
紫色が特徴のクリームで、デメリットはベタつき感。豚脂を使うためニオイが気になるという方もいます。
価格 ¥5,600(税抜)
内容量 100ml
赤ら顔の人のために開発された、赤みを減少させる成分や血行を促す和漢植物エキス配合の化粧水です。
アルコールフリー・パラベンフリー・フェノキシエタノールフリー・無香料・無着色・鉱物油フリーの無添加処方で敏感肌向けに作られています。
服用する漢方薬で体質を改善していくことはできても、顔に浮き出している毛細血管を消すというのはなかなか難しいです。
ですが、白漢しろ彩ラメラローションは和漢植物エキス以外にも、赤ら顔の根本原因である毛細血管にアプローチする「海洋性エキス」が配合されているため、86%の人が赤みの軽減を実感しています。
5. まとめ
漢方薬治療をしていく際に重要なことは、信頼できる医師、または漢方医に相談しながら服用していくことです。
体質や症状にあったものを見つけてもらい、試していき、数ヶ月試してみても全く変化や効果を感じることができないようであれば、その都度相談して進めていくことをおすすめします。
また内面からケアをしいくだけでなく、日常的なスキンケアで外側からケアしていくことも、毛細血管拡張症を改善するための近道となりますので、併用していくこともおすすめです。
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