頬・鼻・あごの赤みを消したい!顔が赤いのを人に見られて恥ずかしい!とお悩みの方は意外に多くいます。
赤みを消すといっても、赤みにもタイプがあります。まずは自分の顔の赤みはどのタイプなのかを知りることが大切です。
赤みを消す方法は、大きく分けて、メイクでカバーして消す・スキンケアや生活改善などのセルフケアで消す・医療機関で治療をして消すという4つがあります。
メイクでカバーして赤みを消すという方法は、今すぐ赤みを消したい!という方におすすめで、一番即効性がありますが、あくまで一時的なカバーなので、改善方法には至りません。
セルフケア・医療機関での治療は、赤み自体を改善することにつながりますので、日常的にメイクで赤みをカバーしながら行うといいでしょう。
そこで今回は肌の赤みについてとそれらの消し方をご紹介します。
目次
1. 顔の赤みの原因は?
顔の赤みの原因は実は9つのタイプがあります。
その中でも大きく分けて皮膚自体が炎症を起こしていて赤みが出ているタイプと、血管の影響によって赤みが出ているタイプに分かれます。まずは自分の肌の赤みについて知りましょう。
それぞれの赤ら顔タイプにについてご紹介します。
1-1. 皮膚が炎症を起こしている
皮膚自体が炎症を起こしているタイプは、敏感肌・ニキビ・脂漏性皮膚炎・アトピー・酒さが該当します。
敏感肌タイプ
敏感肌による赤ら顔は、肌に合わない化粧品やアレルギー、肌の乾燥や摩擦などの刺激を受け、炎症を起こすことが考えられます。肌の表皮が薄いため、見えないはずの毛細血管の色が透けて赤くみえてしまうことも。
ニキビ・ニキビ跡タイプ
ニキビによって赤ら顔になるのは、慢性的に繰り返しできる赤ニキビによるものです。赤ニキビは炎症を起こしているので、ニキビ周辺の皮膚も赤くなります。その他ニキビ跡が赤く残り赤ら顔に見えることもあります。
脂漏性皮膚炎タイプ
脂漏性皮膚炎は湿疹の疾患です。皮脂腺が多く皮脂の分泌の多い顔(特に鼻の周りなど)や頭皮に起こりやすいです。かゆみをともない、赤くなったり、皮膚が荒れてカサつき、ベラベラとはがれてくる場合もあります。
アトピー性皮膚炎タイプ
アトピー性皮膚炎による赤ら顔は炎症による赤みが原因です。炎症の程度はアトピーの症状段階によって異なってきますが、乾燥による赤みや、重症なものだと「腫れ」を伴う炎症で赤みがでてきます。
酒さタイプ
「酒さ」は慢性皮膚疾患のひとつで、20代~60代の幅広い層に見られますが、特に発症しやすいのが、中年以降の女性だとされています。
鼻、頬、額、口まわりなど、顔面に赤みやほてり、かゆみなどが出て、長期間にわたって赤みが引かないことが特徴です。
1-2. 血管の影響によって赤みが出ている
毛細血管拡張症タイプ
毛細血管拡張症とは、皮膚の真皮の毛細血管が拡張したもので、血流が通常にくらべて増加した状態で皮膚が赤くなることをいいます。クモの巣状や糸くずのような毛細血管が見えることもあります。
毛細血管が集中している鼻や頬に症状が出やすいのが特徴です。
菲薄化(ひはくか)タイプ
菲薄化(ひはくか)とは皮膚が薄くなることをいいます。主な原因は加齢による女性ホルモンの減少によって、皮膚が薄くなることで、毛細血管が赤みが透けて見えるため、赤ら顔になります。
赤面症タイプ
赤面症は、対人恐怖症の中でも、特に多く見られる症状のひとつになります。赤面恐怖症、赤面恐怖、赤面癖ともいい、人前で緊張すると顔や耳の辺りが赤くなる症状です。
ホットフラッシュタイプ
40代以降の女性の更年期障害に伴い、温度変化や物理的な変化に影響され、皮膚に近い部分の血管が拡張して顔が火照り、両頬から顔全体にかけて赤くなりやすくなる症状です。
2. 顔の赤みを消す4つの方法
顔の赤みを消す方法は4つあります。
メイクで赤みをカバーして一時的に赤み消す方法・スキンケアや生活習慣でセルフケアをして赤みを消す方法・皮膚科などの医療機関で治療をして赤みを消す方法です。
基本的にはどの方法も並行して行うことが、顔の赤みを改善するという点ではおすすめです。
2-1. 一時的にメイクで消す
メイクで赤みを消すことのメリットは即効性ですぐにカバーすることができる点です。
ですがあくまで改善ではなく、一時的に赤みを消す方法なので、改善方法を試しながら、日常的にカバーするためにメイクで赤みを消すといいでしょう。
赤みを消すためのコスメ
赤みを消すために使用するのは「コントロールカラー」です。
コントロールカラーは下地やコンシーラーなどでもあります。それぞれのメリット・デメリットをご紹介。
【下地】
メリット:広範囲のカバーに適しているので、赤みが全体的に気になる方や下地としてベースに使用するだけである程度の赤み補正ができます。
デメリット:下地として広範囲に薄く伸ばして使用するため、ナチュラルなカバー力で、ニキビ・ニキビ跡や湿疹などの凹凸のある赤みはカバーしきれない。
【コンシーラー】
メリット:最大のメリットはカバー力の高さ。気になる部分にポイントで使用するのがオススメなので、コントロールカラー下地ではカバーしきれない強い赤みも抑えることができる。
デメリット:カバー力が高い分、広範囲に使用してしまうと全体的に厚塗り感が出やすく、乾燥、崩れやすい。皮膚が薄いところなどの使用する際も、適度になじませて使用しないと浮いてしまう。
おすすめのコントロールカラー
【下地】
- THREE
04 MINTY FROTH
全5色 30g
4,200円 (税抜)
天然由来成分 80%配合のコントロールカラー下地。繊細なパールで毛穴や小じわまで自然にカバーでき、シアバターや植物オイルなどの保湿成分が角質層にうるおいを与えながら、やわらかな肌へ整えることができます
- エレガンス
GR440
全5色 30g SPF40 PA+++
4,500円(税抜)
赤みやニキビ跡のカバーに最適。SPF40 PA+++と紫外線カット力が高く、カバーしながら紫外線による赤みの悪化を防ぐこともできます。
- MARY QUANT
13g
2,500円(税抜)
頬・小鼻・ニキビ跡などの広範囲の赤みのカバーに最適。くすみのない透明感のある肌色に自然に仕上げることができます。
【コンシーラー】
- Dior
400 グリーン
全4色 3.5g
4,200円(税抜)
赤みの補正に適しているグリーンのコンシーラースティック。赤みのある部分や、吹き出物、ニキビあとを目立たなくします。唇の赤みや目の下に使って赤みを隠すアイテムとしても◎。
- MAKE UP FOR EVER
12201 #1 ベリーライト
全5種 10g(2g×5)
4,900円(税抜)
高い色素配合率で、素早く、しっかり肌のトラブルを隠すことができます。保湿成分配合のため、乾燥を防ぎ肌のうるおいを保ちます。5色パレットなので、肌色に合わせてブレンドして使用することも可能です。
2-2. 赤みをケアするスキンケアで消す
赤み自体を消すには医療機関で治療する以外に、まずはセルフケアも試してみましょう。
治療を必要とする場合でも、セルフケアを並行して行うことで改善までの期間が短くなる場合は多いので、おすすめです。
赤みを消すスキンケア
赤みに効果がある赤みのケアに特化した化粧水は多くはありません。その中でも特に赤みに効果的と言われているスキンケアを2つご紹介します。
価格:5,600円(税抜)
内容量:100ml
無添加処方:アルコールフリー・パラベンフリー・フェノキシエタノールフリー・無香料・無着色・鉱物油フリー
赤みの原因である毛細血管にアプローチする成分配合の化粧水。
その他赤みに効くと言われている、しょうが根エキス、甘草、ブリョウ、センキュウなどの和漢植物エキスが入っています。
28日間連続使用してもらった方の約86%が顔の赤みが軽減するという実証試験結果が出ている、実力派の化粧水です。
価格:4,500円(税抜)
内容量:110ml
無添加処方:界面活性剤フリー:シリコンフリー・ポリマーフリー・鉱物油フリー・無香料・無着色・石油系成分フリー
余計な成分は入れず、肌に優しい処方でかつ完全無添加にこだわったオールインワンミルク。肌が赤くなる原因の一つとして上げられるバリア機能の低下。そのバリア機能を強化するためにセラミドを3種配合しています。
ミルクと表示されていますが、振ってから使うサラッとした化粧水のようなテクスチャーです。
2-3. 赤みを改善するための生活習慣で消す
赤みを消すためには生活習慣も大きく関わってきますので、一度見直してみましょう。
【食生活】
顔の赤みは食生活によって悪化してしまうこともあります。毛細血管を拡張させて赤みを助長してしまうものはなるべく控えましょう。
- 唐辛子などの刺激の強い香辛料
- アルコール
- コーヒー、紅茶、玉露などカフェインの多い飲み物
- 塩分の高いもの(肉加工食品、インスタントラーメン、ソースやドレッシングなど)
絶対に食べてはいけないというわけではありませんが、週1程度に控え、過剰摂取はやめましょう。
また、不規則な食事や偏食は、代謝や血行に影響を与えます。甘いものや脂っこいものはできるだけ控えて、バランスのとれた食生活を心がけましょう。
特に肌に良いとされるビタミンが豊富な食材は、積極的に取り入れていきましょう。
-
ビタミンA
にんじん、パプリカ、ほうれんそう、モロヘイヤ、卵、うなぎ等
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ビタミンB2
納豆、卵、牛乳、のり、まいたけ、レバー、ブリ等
-
ビタミンB6
豚肉、牛肉、鶏肉、イカ、タコ、サツマイモ、大豆、まぐろ等
-
ビタミンC
赤ピーマン、アセロラジュース、レモン、ピーマン、ブロッコリー等
【睡眠不足の改善】
睡眠不足も肌に大きく影響してきます。
十分な睡眠をとることで、肌のうるおいを保つことができるとされています。逆に睡眠不足が続くと、免疫力が低下しやすくなり、肌が乾燥したり肌が荒れてしまう可能性もあります。
肌の状態を整えるためにも、睡眠は1日6時間以上8時間以内を意識してとるようにしましょう。
また、睡眠は時間だけでなく良質な睡眠をとることも大切です。
寝具を自分の体にあったものに変えたり、アロマオイルを焚いたり、アイマスクをして眠るなどリラックスグッズを用いるなどして、ぐっすりと眠れるような工夫をしましょう。
【肌に刺激を与えない】
赤みのある肌は炎症を起こしていたり刺激に弱くなっている場合が多いです。
その状態にさらに刺激を与えてしまうとより赤みを悪化させてしまうことがありますので、肌に刺激を与えないように下記のポイントに注意してください。
また、使用するスキンケアは基本的に低刺激処方で作られている優しい処方のものを選ぶようにしましょう。
[肌に刺激を与えるNG行動]
《洗顔》
- シートタイプのクレンジングを使用している
- クレンジング・洗顔にそれぞれ1分以上時間をかけている
- スクラブ洗顔やピーリングを使用している
- 熱いお湯で洗顔している
《化粧水》
- コットンで化粧水をつけている
- ふき取り化粧水を使用している
- 浸透させるためにパンパン、パッティングしている
《乳液・クリーム》
- マッサージなどを兼ねてなじませている
- こすりつけるようになじませている
- 化粧水だけで済ませて乳液やクリームは使用しない
上記のポイントを一つでも行なっている場合は、敏感肌の方や肌に赤みがある方は今日からやめましょう。
【日常的な紫外線対策】
紫外線は、シミ・そばかす・たるみなどの肌老化の原因になるだけでなく、赤みの大敵でもあります。
紫外線を浴びることにより赤みが悪化する場合や、肌が乾燥し慢性化することで肌質がより敏感になってしまうことも。
また、赤みが気になる頬や鼻は、顔の中でも高くなっている部位なので、紫外線による影響をより受けやすい部分ですので、赤みでお悩みの方は日常的に日焼け止めの使用が必須です。
日焼け止めに使う化粧品は、刺激の少ない肌に優しいものを選ぶようにしてみましょう。
紫外線吸収剤を使っていない、ノンケミカルなものを選ぶのがおすすめです。
2-4. 皮膚科などの医療機関で治療して消す
皮膚科や美容クリニックなどの医療機関では、セルフケアでは行えない治療ができ、医師に診断してもらえるということが一番の安心ポイントだと思います。
明らかにセルフケアでは補えないような、炎症や刺激がある場合は、まずは医療機関での治療を優先して治療を進めていきましょう。
肌の赤みの治療は主にこの3つがメインとなります。
漢方薬
漢方薬は天然の生薬を調合して作られているため、一般的な薬よりは体に優しいとされています。
市販薬が病気の原因に直接的に作用するのに対し、漢方薬では体質の改善や自然治癒力を高めていくことで、慢性的な症状を緩和して体調を整えていきます。
漢方の処方は複数の生薬を組み合わせることで、できるだけ効果が高く、かつ副作用を最小に抑えるように考えられています。
ですが、それでも体に合わないものを飲んだときや、相性のよくないものを一緒に服用したときなどに副作用が出るときがあるため、服用する際は必ず医師・漢方医に相談しましょう。
保険適用で漢方薬を処方してもらうには、治療が目的の処方でなければいけませんので、予防のためや美容のためでは保険は適用できません。
医療機関によっては、健康保険がきかない自費診療をしているところもあるので、事前に問い合わせましょう。
《漢方薬が向いている赤ら顔タイプ》
ニキビ・アトピー・酒さ・毛細血管拡張症・ホットフラッシュ、赤面症
薬物療法(内服薬・外用薬)
主に保険治療です。処方される薬は赤ら顔でも症状によってなので、医師の診断に基づいて適切な薬が称されます。
症状にもよりますが、赤ら顔治療で処方される内服薬はニキビ治療で使用される抗生物質などを処方されることが多いようです。
外用薬では、明確に原因がわかっていない赤ら顔の場合、ステロイドを処方されることもあります。
ステロイドは正しい使用方法で使用するには即効性があり、かなり効果的ですが、誤って長期的に使用してしまうなどすると症状が悪化してしまうこともあるため、処方された際は、使用前に医師に必ず正しい使用方法や使用期間について確認しましょう。
《薬物療法をする場合がある赤ら顔タイプ》
ニキビ・脂漏性皮膚炎・アトピー・酒さ・毛細血管拡張症
敏感肌や菲薄化タイプの赤ら顔は、ワセリンやヒルドイドなど保湿剤を処方される場合もあります。
レーザー治療
レーザー治療は、特殊な機械を使用し赤みの原因となっている赤い色素だけに反応するようにできており、正常な色素に当たっても変化をしないのが特徴です。
レーザー治療の魅力は即効性の高さとピンポイントで改善ところです。症状にもよりますが、1回目から改善が見られる場合もあるので、試してみる価値はあります。
また、気になる部分だけにレーザーを当てることも可能なので、正常な皮膚を傷つける心配もありません。
レーザー治療には種類があり、赤ら顔治療に使用されることが多い3種類をご紹介。
【Vビーム】
特徴:色素レーザーの種類の一つ。赤みの原因となっている酸化ヘモグロビンにだけ反応しレーザーを照射。治療後の赤みや腫れ、痛みが少ない。
ダウンタイム:腫れが2.3日。紫班は1週間程度。
参考金額:保険適用で3割負担なら10㎠未満で6,500円(税抜)※大きさで値段が変わるため確認が必要
デメリット:内出血や腫れば出ることがあるので、ダウンタイムは比較的長め。
【フォトフェイシャル】
特徴:IPLという広域でソフトな波長。照射を重ねることで色むらが薄くなることがある。特に温度変化で赤ら顔になりやすい方に有効と言われている。
ダウンタイム:2.3日
参考価格:顔全体で30,000円(税抜)
デメリット:レーザー照射した部分にかさぶたができた場合、自然に剥がれるまでに1週間程度かかる
【 YAGレーザー(ヤグレーザー)】
特徴:アメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる)の認可を取得している安全なレーザー機器。皮膚へのダメージが少なく、治療直後から化粧が可能。痛みはなく暖かい感覚のみ。
ダウンタイム:2.3日
参考価格:頬20,000円(税抜) 顔全体60,000円(税抜)
デメリット:重ねての照射ができないため、間隔をあけて照射する必要がある。
《レーザー治療が向いている赤ら顔タイプ》
ニキビ・酒さ・毛細血管拡張症
3. まとめ
いかがでしょうか?ご自身にあった赤みを消す方法を見つけることはできましたか?
まずは自分の肌状態をよく知り、一つ一つ試していけるところから実践していきましょう。
症状によって炎症や痛みなどの刺激を伴う場合は、自己判断は危険なので、セルフケアよりも先に皮膚科などを診療し医師の診断に基づいて治療を進めていくと良いでしょう。
また、肌に赤みがある敏感肌は、洗顔時に肌に負担をかけないことも重要なケアになります。敏感な肌状態でも使用いただける洗顔料を厳選してご紹介していますので、ぜひこちらも合わせて読んでみてくださいね。
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