がカサカサ乾燥していて、いつも使用している化粧水がしみる!・・・もしかして自分は乾燥性敏感肌かもしれない?!と思われている方のために、乾燥性敏感肌について詳しくお話しします。
肌には肌の水分量を保ち、紫外線や花粉・雑菌などの外敵刺激から守ってくれるバリア機能があります。
しかしなんらかの要因によって肌のバリア機能が低下してしまうと肌が乾燥し、敏感な肌状態になってしまうのです。
それが乾燥性敏感肌です。
乾燥性敏感肌の原因であるバリア機能の低下は、空気中の乾燥や誤ったスキンケア方法、ホルモンバランスの乱れなどが引き金となることもありますので、原因はさまざまです。
自分では肌に良いと思って行っていることが、実は乾燥性敏感肌を引き起こしているなんてことも考えられますので、ご自身のケアを見直すことも、肌質改善には重要です。
この記事では、「乾燥性敏感肌」についての症状・原因・ケア方法について詳しくお話ししていきますので、乾燥性敏感肌かもしれないと心配の方はぜひお読みくださいね。
1. 乾燥性敏感肌とは?
乾燥性敏感肌とは、肌のバリア機能が低下し乾燥しやすく敏感な肌状態です。1章では乾燥性敏感肌について詳しく解説します。
1-1. 乾燥性敏感肌は敏感肌と同じ症状
私って乾燥性敏感肌かも?と思われている方でも疑問に思われている方もいらっしゃるかと思いますが、乾燥性敏感肌と敏感肌は同じ症状です。
例えば、乾燥肌は医学的に定義があり、普通肌・脂性肌・混合肌・乾燥肌の4つの肌質タイプに分類されていますが、敏感肌については医学的な定義がありません。
その為、乾燥していて敏感な肌状態を「乾燥性敏感肌」と言う人もいれば、「敏感肌」と言う人がいるのが現状です。
敏感肌の明確な定義はありませんが、顔に化粧品を塗った後などにヒリヒリとした刺激を感じる、お肌がつっぱる感じがするなどの状態は、乾燥性敏感肌も敏感肌も同じです。
乾燥性敏感肌の原因はバリア機能の低下
人の肌には、気温の変化や乾燥、花粉、雑菌などのさまざまな外部刺激から肌を守ってくれるバリア機能があります。またバリア機能は肌の水分量を保つ役割もしています。
通常の健康な肌状態はバリア機能が正常に機能しているためです。
しかし、なんらかの原因でこのバリア機能が低下すると、肌の水分量が保たれず乾燥しやすく敏感な状態になり、外部刺激が皮膚に侵入しやすく、肌トラブルを起こしやすくなるのです。
このバリア機能が低下し、乾燥しやすく敏感で肌トラブルを起こしやすい状態が乾燥性敏感肌なのです。
1-2. バリア機能が低下する6つの要因
乾燥性敏感肌や敏感肌の原因と言われるバリア機能の低下ですが、そもそもなぜバリア機能が低下するのか?その6つの要因についてご説明します。
乾燥の悪化
敏感肌の原因の中でも多いのが乾燥によるものです。
空気の乾燥している冬ばかりでなく、夏でもエアコンで乾燥、お風呂上りや洗顔後すぐにケアせず水分が失われるなど、シーズンを問わず肌が乾燥するきっかけたくさんあります。
誤ったスキンケア方法や肌に合わない化粧品
誤った認識で行うクレンジング・洗顔や、肌に合わない化粧品の使用、ゴシゴシとこすって洗うのも角質層の表面を傷めてしまいます。
また、肌に合わない化粧品を使い続けたり、UVケアを怠って紫外線を浴び続けたりすることで、皮膚がダメージを受け、刺激に敏感になることも原因のひとつです。
加齢
加齢によって肌の脂質の量は減少します。
この角層の保湿成分である脂質には、セラミドなども含まれ、脂質が減少するとバリア機能が低下し皮膚が乾燥してしまうのです。
そのため、年齢を重ねると若いころに比べてちょっとした刺激でもダメージを受け、敏感肌になりやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ
女性は、生理周期や妊娠などによって大きくホルモンバランスが変化します。
妊娠や出産に欠かせない役割を持つ女性ホルモン、プロゲステロンの分泌が盛んになることで、肌が乾燥したり、化粧のノリが悪くなったりと、美容面にも影響を及ぼすと言われており、この時期に肌が敏感になることがあります。
睡眠不足・食生活・ストレスなど生活習慣の乱れ
ストレスや睡眠不足・食生活の乱れなどの生活習慣の乱れは、敏感肌を引き起こしてしまうこともあります。
これは肌の生まれ変わりであるターンオーバーの乱れが影響しています。
通常28日周期と言われている周期が早まることで、細胞が未熟な角質層となり、刺激に弱い敏感な肌になってしまうと考えられています。
アトピーなどの体質
アトピー体質などもともとの体質によって、肌のバリア機能が低く、敏感肌になりやすい方がいます。
1-3. 乾燥性敏感肌チェックリスト
以下のチェック項目でひとつでも当てはまるものがあれば、乾燥性敏感肌(敏感肌)かもしれません。
該当した場合は、2章でご紹介するケア方法を行ってみてくださいね。
- いつも使用している化粧水がしみてヒリヒリする。
- 汗をかくと肌がかゆいなど違和感がある。
- 化粧品でかぶれたり肌荒れしたことがある。
- 乾燥して粉がふいたり、皮めくれがある。
- 洗顔後や入浴後、肌がつっぱる。
- 肌に合わない化粧品を使用すると湿疹ができる。
- 紫外線を浴びると肌が赤くかゆみが出る。
2. 乾燥性敏感肌は正しい保湿ケアが重要
乾燥性敏感肌は、バリア機能が低下している状態のため、非常に乾燥しやすい肌状態です。
そして、肌に負担をかけてしまうケア方法を行ったり、肌に合わないスキンケアを使用することで肌が刺激を感じることもあるので、正しい保湿ケアについてご紹介します。
2-1. 肌に負担を与えない正しいスキンケア方法
一般的なスキンケアの流れでは、クレンジング・洗顔・化粧水・乳液、クリームがあります。
それぞれのスキンケアによって気をつけるべきポイントが変わってきます。
化粧水だけはしっかりケアできていても、その他のクレンジングや洗顔で肌に負担をかけてしまっていることなども十分考えられますので、ぜひご自身のケア方法でできていないことはないか見直しながらチェックしてみてくださいね。
クレンジング
- ミルク・クリーム・バームタイプを使用する
- 使用目安量よりもたっぷり多めに使う
- アイメイクはポイントメイククレンジングで落とす
- ゴシゴシ擦らずに肌にやさしく触れる
クレンジングについて詳しい記事はこちらからご覧ください↓
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洗顔
- 使用目安量よりもたっぷり多めに使う
- 洗顔をする時間は1分以内
- 32℃程度のぬるま湯で洗い流す
- 洗顔料を使用するのは夜のみ(朝は湯洗い)
洗顔について詳しい記事はこちらをご覧ください↓
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化粧水
- 洗顔後、時間を空けずにすぐつける
- ハンドプレスで浸透させる
- 1回に500硬貨大とり3回程度重ねてつける
化粧水について詳しい記事はこちらをご覧ください↓
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乳液・クリーム
- 化粧水の後には常に乳液またはクリームを使用する
- 化粧水が浸透したら時間を空けずすぐにつける
- 肌に摩擦を与えないようにやさしくなじませる
クリームについて詳しい記事はこちらをご覧ください↓
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2-2. 肌にあったスキンケアを使用する
スキンケア方法を正しく行えていたとしても、そもそも使用しているスキンケアが肌にあっていない場合もあります。
これらの症状があった場合は、もしかするといまご使用中のスキンケアが肌にあっていない可能性があります。
- 長期的に使用していても肌にヒリヒリ刺激がある
- スキンケアをした後肌が赤くなっている
- ニキビや湿疹などの肌トラブルが続いている
もしもご自身のスキンケアが肌にあっていないかも?と思われた場合は、今日からすぐに肌に合うスキンケアに切り替えましょう。
自分の肌にどんなスキンケアがわからないという方のために、3章では乾燥性敏感肌をケアするスキンケア選びについてご紹介します。
3. 乾燥性敏感肌をケアするスキンケア選び
乾燥性敏感肌は、乾燥し外的刺激に敏感な肌状態です。
そのため日常的にケアするスキンケア選びは非常に重要になります。
敏感な肌でも使用でき、敏感肌の原因であるバリア機能を高める効果が期待できるスキンケア選びの4つのポイントについてお話しします。
3-1. バリア機能を高めるヒト型セラミド配合
肌のバリア機能を高める効果が期待できる保湿成分はセラミドです。
セラミドは肌のバリア機能の一部を担っている細胞間脂質の主成分に当たり、バリア機能が低下するのはこのセラミドの現象が影響していると考えられています。
そのため、低下したバリア機能高めるセラミドを補うことは必須なのですが、セラミドの中でも、敏感肌に特におすすめなのが、「ヒト型セラミド」です。
ヒト型セラミドは人の肌と同じ構造のセラミド
「ヒト型セラミド」とは、人の肌にもともと存在するセラミドと同じ構造のセラミド。
肌への相性がとても良く、肌のバリア機能を改善するのに最も効果的です。
化粧品の場合、「ヒト型セラミド」が配合されているかどうかは、化粧品の成分表示を見て、「セラミド数字or英語」とあるものです。
成分表示例:
3-2. 全成分表示で「水」の次に「グリセリン」or「BG」配合
セラミド以外にチェックすべき成分表示は、「水」の次に「グリセリン」または「BG」が配合されているかどうかです。
化粧水を筆頭に化粧品の多くは、成分の大半が「水」でできています。
そして、その次に多いのが保湿用のグリンセリンやBGになりますが、割合としてはおよそ5%〜7%で、その化粧品の主成分になります。
化粧品の成分表示は、配合量の多い順に並んでいるため、「水」の次にくる成分が主成分に当たりますので、敏感肌の方は「グリセリン」or「BG」が「水」の次に表示されているものを選びましょう。
成分表示例:
「グリセリン」と「BG」の成分特徴
「グリセリン」:保湿性が強いので化粧品の主成分によく使われています。皮膚への刺激やアレルギー性が弱く、使用感は比較的しっとりしています。
「BG」:グリセリンと同じく低刺激の保湿成分で、敏感肌向けの化粧品の主成分に多用されています。使用感はさっぱりしています。
3-3. アルコール・パラベン不使用
肌が刺激に敏感になっている状態である敏感肌は、健康的な肌であれば問題なく使用できる化粧品がなんらかの成分が原因となり刺激を感じたり、肌荒れを起こすこともありますので、肌に優しい低刺激処方のものがおすすめです。
なかでも、アルコール・パラベンは、一般的に刺激を感じやすい成分ですので、基本的にこの2つの成分が配合されていないスキンケアを選びましょう。
その他できるだけ避けたい成分リスト
アルコール・パラベン以外の成分で、下記の刺激成分が極力少ない方がより肌には負担が少ないので下記の成分が入っていないかどうかもチェックしてみましょう。
- 鉱物油
- 香料
- 着色料
- 紫外線吸収剤
- 界面活性剤
3-4. 敏感肌向けのブランドからでている
敏感肌向けの化粧品ブランドは、敏感肌の肌質研究を行い、敏感肌にあった成分処方で作れられているものが多いです。
無添加成分などの成分詳細がわかりやすく記載されていれば一番良いのですが、中には詳細を記載していないブランドもあるため、その際は、敏感肌向けのブランドかどうかという点も、選ぶ際の一つの指標にすることをおすすめします。
4. 乾燥性敏感肌におすすめスキンケア
敏感肌をケアするために重要なスキンケアでも最も重要な化粧水とクリームをセットで、筆者が厳選した敏感肌にオススメの3ブランドをご紹介します。
4-1. 白漢しろ彩
根拠あるデータを元につくられた医学誌掲載されている実力派の敏感肌向けスキンケアブランド。
和漢植物・ヒト型セラミド配合、肌の構造と同じラメラ構造でできているので、高浸透で肌にグングン浸透します。
白漢しろ彩/ラメラローション
天然ヒト型セラミド配合!バリア機能を高める和漢化粧水
価格:5,600円(税抜)
内容量:100mL
無添加処方:アルコール・パラベン・フェノキシエタノール・香料・着色料・鉱物油・パッチテスト済み
ご紹介したポイントをバッチリおさえた処方の化粧水です!
肌はラメラ構造という水と油の層でできていますが、その肌構造と同じラメラ構造で100%できているので、肌への浸透性が良いだけでなく、バリア機能を高める効果があります。
また、セラミドもNG,NPと2種類のセラミド配合で高保湿になります。
白漢しろ彩/セラミド リッチクリーム
セラミド高濃度配合!肌と同じ構造でできた高保湿クリーム
価格:¥7,400(税抜)
内容量:30g
無添加処方:アルコール、パラベン、香料、着色料、鉱物油不使用
通常の化粧品はセラミド配合でも0.02〜0.05%程度ですが、セラミドリッチクリームは、ヒト型セラミドを化粧品業界では異例の1%配合してるため高保湿です。
また肌構造と同じラメラ構造で作られているため、使い続けることで肌のバリア機能を高めてくれる敏感肌向けのクリームです。
4-2. エトヴォス
エトヴォス は、皮膚科学を研究する医学博士監修のもと、商品開発を行っています。
保湿のためのキー成分であるセラミドを軸に、肌機能アップや、若々しい肌へ導くための成分を皮膚科学に基づいて配合。
エトヴォス/モイスチャライジングローション
お肌のうるおい、保水力に着目した保湿化粧水
価格:3,200円(税抜)
内容量:150mL
無添加処方:シリコン、パラベン、界面活性剤、鉱物油、合成香料、着色料不使用
肌にうるおいを潤沢に与え、肌の水分をキープする化粧水です。
ヒト型セラミドは配合されていませんが、こんにゃく由来の美容食品成分であるグルコシルセラミド、保湿力の高いリピジュアが配合されていますので、敏感肌に嬉しい成分ですね。
アルコールは入っていますが、その他の刺激成分が少ないため、おすすめとしてご紹介しています。
エトヴォス/モイスチャライジングクリーム
5種のヒト型セラミド配合のリッチな濃厚クリーム
価格:3,800円(税抜)
内容量:30g
無添加処方:シリコン、石油系界面活性剤、鉱物油、パラベン、合成香料、合着色料不使用
皮脂の足りない肌へ良質な油分とセラミドを補い、艶のあるもっちりした肌に近づくための保湿クリーム。
5種のヒト型セラミドやヒアルロン酸、天然保湿因子(アミノ酸)といった保湿成分に、4種のビタミンや9種の植物エキス(整肌成分)をたっぷり配合。
リッチな美容保湿クリームがうるおいのヴェールを形成し、ツヤとハリにみちたもっちり肌へと導きます。
4-3. ヒフミド
小林製薬から出ている「天然型セラミド(保湿成分)」を配合のヒフミドシリーズ。
肌老化につながる乾燥から守り、肌の基礎力を高めます。全品にヒト型セラミドを配合。
ヒフミド/エッセンスローション
3種のセラミド配合のハリを与える化粧水
価格:3,000円(税抜)
内容量:120mL
無添加処方:エタノール・パラベンフリー・無香料・無着色
肌へうるおいを与え、豊かなハリを目覚めさせる化粧水。ヒト型セラミドを3種配合し、高保湿成分として知られるリピジュアを配合。
厳選した保湿成分が、角質層のすみずみまで行きわたり、弾むようなハリ感と、 しっとりと肌が吸いつくような感触の肌へと導いてくれます。
ヒフミド/エッセンス クリーム
肌の奥からふっくらと弾むようなハリのある肌へ導くクリーム
価格:¥6,000 (税抜)
内容量:40g
無添加処方:エタノール・パラベンフリー・無香料・無着色
すこやかな肌を保つために、3種類のヒト型セラミドを配合したクリーム。
与えたうるおいを 逃がさず、肌の奥から弾むようなふっくらとした 肌へ導きます。肌にしっかりうるおいを閉じ込めることで外からの刺激に負けない肌に仕上げます。
5. まとめ
乾燥性敏感肌についてご理解いただけましたか?
乾燥性敏感肌は、原因である低下したバリア機能を高めるケアと保湿が重要です。
そして外部刺激に敏感な肌状態のため肌に負担をかけないスキンケア方法を行う必要があります。
もしかしたら乾燥性敏感肌かもしれない?とお気づきになった場合は、ご自身のセルフケアを改善していくことが肌質改善の近道なので、ぜひ今日のスキンケアから見直していきましょう。
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