【医師監修】「酒さ」を今すぐ漢方で治す!知っておきたい基礎知識

【監修】三宅 真紀先生

ショウガと漢方成分

西洋医学では原因不明とされている「酒さ」。命に別状がある病気ではありませんが、顔に症状が出る病気はつらいものです。一刻も早く症状を改善したいと思うのはあたり前の気持ちですし、その気持ちに応えるべく医師たちがステロイド剤などで即効性のある治療法を行うのも当然のことです。

ただ、「酒さ」は原因と治療法が確立されていない病気のため、即効性から先の根本の解決になかなか至らず、悩みを抱えて病院を転々とされる方もいます。

もしもあなたが、「酒さ」の症状を根っこから改善していきたい。二度と「酒さ」に悩まないようになりたいと望むなら、顔の赤みの原因となる「血の滞る体質」そのものを改善していく、漢方によるアプローチを一度、試してみるのもいいかもしれません。

と聞けば、すぐにでも漢方薬を飲んでみたくなると思いますが、悲しいかな現代人の多くは、漢方薬となじみが薄く、使い方も買い方もわからない方が大半です。

そして、くれぐれも漢方は「相性」が大事なです。成分との相性はもちろんのこと、信頼して相談できる漢方医や体質が本当に変わるまで親身になってアシストしてくれる薬局との相性も大事です。

まずは「酒さ」を漢方で治すための基礎知識を持った上で、よい漢方薬、よい医師や漢方薬局を選択していってください。

 

1. 病院では治りにくい「酒さ」の漢方薬治療の可能性

1-1. 漢方における酒さとはどんな病気?

鏡を見る女性漢方では「酒さ」を「お血(おけつ)」に関係する病気と考えています。「お血(おけつ)」というのは血液の質や血管の状態がよくないため、血液の流れが滞るという意味で、「酒さ」は頬や鼻まわり、額などの毛細血管が血流の滞りによって広がっていると解釈します。

また、肌が熱を持つ場合は「温熱」「血熱」といった熱の異常という要素や、アトピーやニキビなどとの合併症なら、肺、腎、肝の機能異常という要素を加味して判断します。

 

伝統的な東洋医学の世界では、血液の流れが悪く滞りがちになることを「於血(おけつ)」と呼びます。血液が流れずに滞るため、粘度が高くなった血液は「汚血」「悪血」と表現されることもあり、冷え性、便秘、肥満、シミやくすみ、目の下のくま、慢性的な肩こりや頭痛、生理痛など、さまざまな症状の原因になるとされています。

1-2. 西洋医学と漢方のアプローチの違い

西洋医学における酒さの治療は、どちらかといえば、症状を抑えることに主眼が置かれていることが多いようです。抗生物質の内服が基本となり、症状を一時的に抑える必要のあるときは、ステロイド軟膏、時には抗菌力のあるメトロニダゾール配合の塗り薬などが出されます。

その他、レーザーを使うところ、保険適用外の海外で実績のある薬を使用する、漢方薬を使用するなど、医師によってさまざまな治療が行われています。

それに対し漢方では酒さの原因を「お血」と考えているので、「お血」対策のために、血液の流れをよくする漢方の処方が基本となります。

体質によって、症状、生活習慣によってきめ細かく配合を変えながら、「お血」する体質そのものを変えていくのが、漢方薬による「酒さ」へのアプローチの特徴です。そのため自分にぴったり合う処方の漢方薬に出会えたときは、人生が変わるほどの体験をする方もいらっしゃいます。

1-3. 漢方薬は本当に体に優しいのか?

結論からいうと、漢方はすべてが体に優しいわけではありません。というのは、猛毒で知られるトリカブトも、漢方では薬成分。つまり、配合量と組み合わせしだいで、毒にも薬にもなるのが漢方薬成分で、植物由来だから安心というのは大きな勘違いだといえるでしょう。

また、体質に合わないものを服用すれば、逆に調子が悪くなることもあります。

西洋医学の薬は、臨床試験によるデータで、安全性や効果が確認されていますが、漢方薬はデータがあるものとないものがあります。とはいえ、4千年以上の歴史の中で、西洋医学の薬とは比べ物にならない膨大な人体への効果と副作用の経験則を蓄えているのが漢方です。

自分勝手な判断で薬を選ぶことを避け、信頼できる医師や漢方医漢方薬局の判断のもとに処方される漢方を、安全に効果的に使いたいものです。

1-4. 酒さに処方される代表的な漢方処方

酒さに処方される代表的な漢方処方をご紹介いたします。よく耳にする○○湯や○○丸というのは漢方薬の名前ではなく、症状・体質に合わせてどんな成分を調合すべきかを決めた「処方」の名前です。

ですから、例えば「十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)」などはドラッグストアや通販でも販売されていますが、製薬会社ごとに成分の配合量が違うこともよくあります。

この処方が自分に合っていたからと、ドラッグストアで別の製薬会社のものを購入したら、期待ほどの結果が出ないということもあるかもしれません。

 また、漢方薬は効果が出るまでに時間がかかると思われがちですが、まれに体質にぴったり合うと即効性があることもあります。ですが、多くの場合は1ヵ月以上続けて、効果の有無を見るというのが一般的です。

早く確実に効果を得るためにも、くれぐれも自分の判断で処方を選ばずに専門家に相談して選ぶようにしましょう。

 

酒さのための代表的な「漢方処方」をご紹介いたします。

  • 酒さだと診断されたときに処方される代表的な処方には、以下のものがあります。

    膿を持った湿疹のある方に・・・十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)酒さ対策の代表的な処方薬。その他に、赤みや熱を持つ湿疹、膿を持つニキビなど皮膚トラブルにも処方される。中ぐらいの体力の方に向いていて、体力が低下している人には向いていません。

    炎症を伴う赤ら顔、ニキビの方に・・清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)

    熱によって生じた炎症や吹き出物、ニキビに処方される。赤ら顔で暑がりの方、体格もしっかりした方に向いています。

    冷え性なのに、顔だけ火照って赤い方に・・桂枝茯苓丸(ケイシブリョウガン)

    血の滞りをなくす処方で、酒さ、ニキビの他、生理痛や更年期障害など血行不良が原因の症状に適しています。体力のある方に向いていています。

    慢性的な炎症やニキビある方に・・荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

    炎症がある症状に適していて、酒さ、慢性化したニキビの他、慢性鼻炎や慢性扁桃炎にも処方されます。中ぐらい以上の体力がある方に向いています。

    のぼせ気味でイライラしている方に・・黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

    体の上部に熱がこもりやすく、のぼせたようになって顔が赤くなる方の他、鼻血、めまい、高血圧にも処方されます。暑がりで体力のある方に適しています。

    酒さにおすすめの塗って効く漢方成分

2. 酒さにおすすめの塗って効く漢方成分

漢方成分には肌に直接塗ることで、効果のある成分もあります。漢方配合の化粧品や軟膏、クリームなどはたくさん販売されていますが、敏感な酒さの肌に安心して使用できるものは限られています。

こちらも専門家の意見や、臨床試験の有無などを確認した上で、慎重に選ぶようにしましょう。

 

2-1. 酒さ方に「塗る漢方成分」

酒さへの効果が考えられる代表的な成分は以下のとおりです。

漢方配合の化粧品や軟膏を選ぶときの参考にしてみてください。

2-1-1. シャクヤク・・・血流改善シャクヤク

ボタンに似た美しい花を咲かせるシャクヤク(芍薬)には血流を改善する働きがあります。

特に抹消神経にまで血液を送るとされていて、血管の拡張に関する酒さの症状に適しています

 

2-1-2. トウキ・・・血流改善

トウキ(当帰)も、血流を改善する働きがあります。血液の循環をよくするだけでなく、造血(補血)作用もあるため、酒さなど毛細血管のトラブルに適しています。

 

2-1-3. 薬用ニンジン・・・血流改善・美肌

高麗ニンジンやオタネニンジンとも呼ばれる、ウコギ科の薬用植物で、食用の赤いニンジンとは別のものです。血流の改善の他、薬用ニンジンに含まれるサポニンには肌を菌や紫外線から守り、美肌を保つ働きがあります。

 

2-1-4. カミツレ・・・抗炎症・抗菌

カミツレ カモミールとも呼ばれ、ヨーロッパ、アジアで民間薬として愛用されてきたハーブです。抗炎症、抗菌作用があり、デリケートな皮膚をやさしく守りながら、保湿力も与えていきます。

 

2-1-5. カンゾウ

カンゾウ(甘草)はマメ科の植物で、化粧品原料としてもよく使われています。カンゾウに含まれるグリチルリチンは抗アレルギー作用があり、炎症をおさえ、かゆみを取り除きます

 

2-1-6. ブクリョウ

漢方成分キノコブクリョウ(茯苓)はサルノコシカケ科のキノコの菌核です。沈静効果、保湿、美肌効果があります。

 

2-1-7. ショウガ

ショウガショウガ(生姜)はショウガ科の植物で、食用のショウガと同じものです。ショウガには抗炎症作用や鎮痛作用があるため、食用や飲用だけでなく、湿布などの外用薬としても使われます

 

2-1-8. センキュウ

白い小さな花をつける5060cmぐらいの多年草です。血行を促す効果があり、「お血」対策に適していま

 

2-2. 塗る漢方との併用も

酒さの方も安全に使えるおすすめの軟膏と化粧水をご紹介いたします。実際に酒さの人が使ってみて、効果があったというものを選びました。

ここでご紹介する2点は、手軽に入手できますので、塗る漢方で症状を抑えながら、内服薬を併用していけば完治までの道のりも早く感じるかもしれません。

紫雲膏しうんこう

漢方の塗り薬の中ではポピュラーな、赤紫色の軟膏です。ツムラ、クラシエの他にも複数の製薬会社から発売されていますが、処方の中身はそれぞれに配合が違います。紫雲膏

 

 

 

<ポイント>

江戸後期の名医・花岡青洲が処方したとされる軟膏で、歴史があり安心できる。化粧水が染みるほどに症状が悪化したときにもこれなら使用可能です。

酒さの他、やけど、しもやけ、あせも、ただれ、外傷、湿疹、痔など、万能薬として活躍します。

<気をつけたいこと>

昔ながの軟膏なのでベタつき感があるのは致し方ないところです。また、豚脂(ラード)とごま油の香りが気になるものもあります。(※メーカーによって差があります。)

<配合されている漢方成分>

紫根、当帰、豚脂(ラード)、蜜ろう、ごま油

紫雲膏クラシエ

クラシエ紫雲膏

14g 希望小売価格:850円(税抜) 
■30g 希望小売価格:1,750円(税抜)

 

白漢しろ彩

しろ彩クリーム中身赤ら顔の人のために開発された、赤みを減少させる成分や血行を促す漢方薬配合の化粧水とクリームです。ややとろみのある無添加のテクスチャーなので、敏感肌にも刺激が少なく、実際に酒さの方もよく使われています。

 

<ポイント>

漢方の他、28日間で赤みが最大46%減少」というデータを持つフランス産の海洋成分も配合されています。また、大学病院皮膚科でアトピー患者に4か月にわたってテストを行い、93%の方が肌あれ・刺激がなかったとするほどに低刺激です。

<気をつけたいこと>

酒さの中でも湿疹が膿んでしまった「酒さ様ざ瘡(2度)」や「鼻瘤(3度)」の状態や、表皮がはがれてしまったようなときは、やはり刺激が強いので、使用は控えた方がよいです。また、「しろ彩」は店頭での流通はなく、通販でしか買えない化粧品です。

<配合されている漢方成分>

しょうが根エキス、甘草、ブリョウ、センキュウ

白漢 しろ彩ラメラローション

100ml 5600円 (税抜)

しろ彩 クリーム

 

 

 

白漢 しろ彩セラミドリッチクリーム

30g 7400円 (税抜)

 

 

3. 「酒さ」に効く漢方の入手方法

さて、漢方薬の次の問題はどこで買うの?ということ。漢方が手に入れられる場所は4つあります。

それぞれにメリットやデメリットがありますが、初めての購入なら医師、漢方医、薬剤師などがいる病院か漢方薬局がおすすめです。よく話を聞いてくれる、質問にきちんと答えてくれる、そして治るまで付き合う姿勢のある専門家との出会いが、酒さを根本から解決してくれるでしょう。

3-1. 【おすすめ度NO1】漢方薬局

漢方の調合自分の体質、症状に合った漢方薬と出会える可能性が高いのはやはり漢方薬局です。特に初めての購入なら、まずは漢方薬局に足を運びましょう

ただし、漢方薬局ならどこでもいいわけではありません。まず、症状、体質、生活習慣などにちてのカウンセリングがしっかりしているところを選びます

そして改善度合いを見ながら、配合や成分を調整し最適の処方を作ってもらえるところ。つまり、薬局内で調合ができるところを選ぶことも大事です。

また、漢方薬には価格の高いものがあるので、この価格で飲み続けられるかどうかをしっかりチェックしてください。

3-2. 【安心度NO1】病院

皮膚科医院などでも漢方を処方してくれるところはあります。ただし、医師によって漢方薬治療に積極的な場合とそうでない場合があるので、事前にホームページで調べたり、電話で確認した上で診察を受けた方がよいでしょう。

また、保険が効く漢方薬も多くありますが、体質や症状ごとに違う「酒さ」の治療となると自費の漢方薬を使う可能性もあります。医師としっかり相談の上、処方してもらいましょう。

 

3-3. 【お手軽度NO1】ドラッグストア

ニキビ薬にも使われる「十味敗毒湯」や塗り薬の「紫雲膏」などはドラッグストアでも入手できます。しかし、この薬が必ずしも体質、症状にあうとは限らないので、初めての購入の場合は避けた方が無難です

 

3-4. 【選びやすさNO1】ネット通販

ドラッグストアで販売している漢方薬なら、ネット通販でも購入できるものが多くあります。また、漢方薬局によっては、電話などでカウンセリングをして、通販に対応してくれるところもあります。

ですが、近くに漢方薬局がないなどの場合を除いて、やはり初めての購入時はおすすめいたしません。症状や体質などを目で見てもらい、判断してもらうことも大事だからです。

ただ、ネット通販の場合は商品点数が多く、さまざまな漢方処方を、価格等を比較しながら購入することができます。また、通販でしか買えないものもあるので、賢く使って損はないと思われます。

 

漢方薬は体質や症状、生活習慣によって処方内容が変わります。そして、少しずつ処方や配合量を変えながら、その人にとっていちばん効果的な配合を見つけていくものです。

だから、相性のよい漢方医や漢方薬局との出会いが、漢方治療の成否の大きなポイントとなります。漢方医や薬局とじっくり話をしたうえで、漢方による「お血」体質の改善に取り組み、酒さを改善していきましょう。

 

~最後に~

漢方薬は体質や症状、生活習慣によって処方内容が変わります。そして、少しずつ処方や配合量を変えながら、その人にとっていちばん効果的な配合を見つけていくものです。

だから、相性のよい漢方医や漢方薬局との出会いが、漢方治療の成否の大きなポイントとなります。

漢方医や薬局とじっくり話をしたうえで、漢方による「お血」体質の改善に取り組んでいきましょう。

 

「酒さ」をあきらめかけていた方へ

医師でも診断が難しいとされる皮膚疾患の「酒さ」

原因や因果関係が解明されていないため、医師によって診断が異なることも多く、ステロイド系の塗り薬、レーザー治療、漢方薬などさまざまな治療法を試しても、改善が見られないという方も多いようです。

そもそも「酒さによる肌の赤み」は、血管が炎症を起こすことでの毛細血管の広がりが原因です。

 

そして最近、フランスで「毛細血管にアプローチする」画期的な成分が発見されました。なんとこの海洋性エキスによって最大で46%の赤みが軽減したことが確認されています。

これまで打つ手がなかった「酒さによる肌の赤み」に効果的な海洋性エキスがたっぷり配合されている化粧水が「白漢しろ彩ラメラローション」です。

肌の赤みが軽減している画像

 

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何を試しても改善されなかったとお困りの方、まずは1ヶ月お試ししてみてください。

【監修者】三宅 真紀先生