今まで使用していたスキンケアが突然合わなくなる、何を使用してもヒリヒリ刺激があるなどの敏感肌の方は、使用する洗顔料にもかなり気を使いますよね。
敏感肌の多くは、紫外線・花粉・冷暖房による外的刺激から肌を守るバリア機能が低下した状態で、皮脂が少なく乾燥しやすいお肌です。
そんな敏感肌は、自分の肌に合わない洗顔料の使用や誤ったケア方法によってより肌に負担をかけてしまうことも。
ただし敏感肌になっていると言っても、元々の肌質が乾燥肌なのか脂性肌なのかによって肌に合うアイテムも変わってきます。
そこで、敏感肌でもさらに肌タイプ別のおすすめの洗顔料のご紹介と、敏感肌のための正しい洗顔についてご紹介していきます。
目次
1. 敏感肌の洗顔料選びのポイント
敏感肌の方は洗浄力が強いものなどを使用することで、肌に刺激を与え、負担をかけてしまうこともあります。洗顔料選びの際は、この2つに注目して選びましょう。
1-1. 敏感肌の人が避けるべき成分
敏感肌は、健康なお肌と比較して、お肌をまもるバリア機能が低下しているために、乾燥しやすくなっています。
肌に刺激のある成分が配合されていないものを選ぶようにしましょう。
洗顔料を選ぶ際の避けたい成分
以下の成分はバリア機能が低下したり、壊れてしまっている敏感なお肌には刺激になったり、負担をかけてしまう原因になります。
洗顔料を選ぶ時にはなるべく配合されていないものを選ぶか、配合量の少ないものを選ぶようにするのがおすすめです。
- 鉱物油(パラフィン、流動パラフィン、ワセリン)
- エタノール・アルコール
- 防腐剤(パラベン)
- 香料
購入を検討している洗顔料がある際は、パッケージやHPに表示されている全成分を確認してから購入しましょう。
界面活性剤って気にしたほうがいいの?
敏感肌が避けたほうがいい成分には、界面活性剤もあげられます。しかし界面活性剤にはたくさんの種類があり、すべてが肌に悪いというわけでありません。
そもそも、界面活性剤とは水と油という混ざり合わないものをくっつける働きがある成分です。肌に触れた時に皮脂とくっつき、皮膚の中に浸透させる働きがあります。
しかし、メイクなどの油性の汚れを落とすためには必要な作用だったり、クリームなど乳化したものはその働きが安定しているので、一概に悪いとは決められません。
みなさんがスキンケアで使用している化粧水や乳液のほとんどにも界面活性剤は使用されています。
絶対に界面活性剤フリー!というところにこだわるのもいいですが、界面活性剤は種類がたくさんあり、それらを成分名から見つけ出し、使用を避けるというのはすごく難しいことです。
具体的に合わない成分が分かっている場合などは避けるべきですが、それ以外の場合は神経質になりすぎないことをおすすめします。
1-2. うるおい成分が配合されている
肌のバリア機能が低下している敏感肌は、角質層にある細胞間脂質などのお肌の水分を保つ力も低下しています。
敏感肌の方は、敏感肌向けに開発・販売している化粧品を選びましょう。これらの化粧品は配合成分が厳選されており、刺激が少なく、洗顔後に乾燥しにくいものが多くなっています。
失われた水分を補充したり、バリア機能を保護しサポートするため、以下の成分が配合されているものを選ぶのがおすすめです。
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- レシチン
2.敏感肌×肌質別のおすすめ洗顔料
敏感肌とは、一般的に乾燥などで皮膚のバリア機能が弱くなり、外側からの刺激に敏感になってしまっている状態の肌を言います。
ですが、脂漏性皮膚炎などの皮脂バランスの乱れている肌状態や脂性肌で過剰な皮脂分泌による皮脂のダメージなどによって肌が敏感になっている方もいます。
敏感肌の方でも、乾燥肌なのか脂性肌によって肌質が変わり、肌に合う洗顔料も変わってくるため、肌タイプごとにおすすめの洗顔料をご紹介します。
洗顔料には、洗顔フォームタイプ・固形石けんタイプ・泡タイプなどがありますが、それぞれ使用感や好みもあると思いますので、形状については好みで選んでいいでしょう。
2-1. 敏感肌×乾燥肌【乾燥性敏感肌】
乾燥性敏感肌とは、乾燥肌と敏感肌2つの特徴をあわせ持った肌です。
特に、乾燥性敏感肌の症状が現れやすいのは気温や湿度が大きく変化する時期で、季節の変わり目などは注意しなければなりません。
乾燥性敏感肌におすすめの洗顔をご紹介
【洗顔フォームタイプ】
容量 90g
価格 3000円(税抜)
シリコン・パラベン・石油系界面活性剤・キレート剤・鉱物油・合成香料・合成着色料不使用。
エトヴォスのアミノ酸系洗顔料。保湿成分である3種類のヒト型セラミド(セラミド1・3・6Ⅱ)、リピジュア®※、グリコシルトレハロースを配合。
植物性アミノ酸系洗浄成分が、肌のうるおいや保湿成分はしっかり残しながら、肌の汚れや不要な角質だけを取り除きます。
容量 100g
価格 単品価格:3250円(税抜)+送料
定期価格:2600円(税抜)
パラベン・アルコール・香料・着色料・鉱物油不使用の無添加処方。
泡立たないヴァームタイプの洗顔料です。肌への摩擦を最小限に抑えるために計算しつくされたW洗顔不要の低刺激処方。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン配合で洗い上がりはしっとり、もちもち。
【固形石けんタイプ】
容量 100g
価格 1000円(税抜)
低刺激性・無香料・無着色・パラベン(防腐剤)フリー・アルコール(エタノール)フリー処方。
肌に刺激となるオレイン酸・ラウリン酸などの脂肪酸をカットして、潤いはキープしつつ、汚れをしっかり落とす石けん。
容量 100g
価格 100円(税抜)
ロングセラー商品のカウブランドの牛乳石鹸です。うるおいを守るミルク成分とスクワラン配合。
配合されている成分が石鹸素地の他には乳脂と、後は石鹸の酸化と腐敗を防ぐ成分だけの非常にシンプルな構成になっており、肌への負担が極限まで抑えられています。
【泡洗顔タイプ】
容量 150mL
価格 1335円(税抜)〜 参考価格:amazon
弱酸性、無香料、無着色、アルコール(エチルアルコール)無添加、パラベンフリー、紫外線吸収剤フリー。
アレルギーテスト済、パッチテスト済、敏感肌・乾燥肌の方による連用テスト済。
外的刺激から肌を守るバリア機能をサポートする9種の保潤アミノ酸配合。ミノン アミノモイストは天然保湿因子を構成するアミノ酸のうち、保湿力が高く、すこやかな肌に欠かせない9種を「保潤アミノ酸」と名づけ、独自のバランスで配合しています。
容量 150mL
価格 970円(税抜)
主成分に、低刺激なアミノ酸系界面活性剤(ココイルグルタミン酸TEA)を配合。洗浄力が穏やかなアミノ酸系界面活性剤を主成分にさっぱり洗えるタウリン系を加え、不要な汚れはちゃんと落とせてかつ、適度にしっとり系の洗いあがり。
2-2. 敏感肌×脂性肌【脂性敏感肌】
敏感肌の中でも脂性肌よりの方に多いのが、脂性敏感肌です。脂性敏感肌とは、皮脂が酸化して変質してできる刺激物質が肌を刺激してしまい、敏感肌になっている状態のことです。
脂性敏感肌に必要なお手入れですが、『洗顔』と『保湿』です。
洗顔は、過剰な皮脂を洗い落とす必要がありますが、熱すぎるお湯を使ったり、洗浄力の強い洗顔料やゴシゴシ洗いをすると肌に必要な皮脂や保湿因子を必要以上に奪ってしまうので洗いすぎには十分気をつけるましょう。
保湿は、肌のバリア機能が低下している点は脂性敏感肌も他の敏感肌となんら変わりないのでバリア機能を立て直すために最も有効なセラミドを補給するようにしましょう。
また、脂性敏感肌向けのスキンケアはあまりないようで、脂性肌向けの商品をお勧めされてしまうことが多いようです。
ですが、単に脂性肌向けの洗顔料を選んでしまうと、炎症気味だったり、敏感な肌はより刺激を受けて悪化してしまうこともります。
まずは敏感肌向けの低刺激処方になっているというのをポイントにして、プラスで皮脂対策ができるものを選んでみました。
脂性敏感肌におすすめの洗顔をご紹介
【洗顔フォームタイプ】
容量 110g
価格 単品価格:2980円(税抜)+送料
定期価格:初回1490円(税抜)・2回目以降2831円(税抜)
無香料、無着色、無鉱物油。
2種類の泥パワーで毛穴汚れと黒ずみをしっかり落とし、引き締めてくれます。豆乳発酵液、ヒアルロン酸、コラーゲン、黒砂糖エキス配合で、しっとりモチモチの洗い上がりに。
【固形石けんタイプ】
容量 88g
価格 単品価格:1800円(税抜)+送料
定期価格:1705円(税抜)+送料
無香料、無着色料、防腐剤不使用、鉱物油不使用の完全無添加の練り石けん。
天然由来成分のシリカを配合。肌に負担をかけない超微細シリカパウダーが汚れを吸着し、キメを整えてくれます。一つ一つ手作りで練り上げた石けんです。
【泡洗顔タイプ】
容量 150mL
価格 1200円(税抜)
弱酸性、無香料、無着色、アルコールフリー(エチルアルコール無添加)。
アレルギーテスト済、敏感肌の方の協力によるパッチテスト済。
『セラミドケア』と『皮脂対策』でベタつき・肌荒れを防ぎ、なめらかな潤い肌に保ちます。毛穴の汚れや過剰な皮脂まで、しっかり落とす、皮脂溶解成分(洗浄剤)配合。
きめ細やかな泡で、肌の必須成分「セラミド」を守りながら洗えます。ザラつきのない、なめらかな肌に。
3. 洗顔方法を見直しましょう
洗顔方法でのNGから、正しい洗顔方法の見直し、一度は試してみて欲しい、朝は水洗顔についてご紹介します。
3-1. 肌に刺激を与えてしまう洗顔NGポイント
敏感肌になってしまったのは自分のスキンケアに問題があったなんてことも少なくはありません。過剰なケアによって敏感肌になってしまうということは実は多いんです。
肌に刺激を与え、敏感肌になってしまう洗顔NGポイントは、下記の7つが考えられます。
- 手が汚れているまま洗顔して肌に刺激を与える
- 熱いお湯で洗顔する
- 洗浄力の強い洗顔料により乾燥し、バリア機能を低下させる
- ゴシゴシとこすったり、泡が粗く、手と顔が直接触れてしまっている
- ピーリングやスクラブ洗顔、毛穴パックを頻繁に行っている
- 洗顔料の代用にふき取り化粧水を使う
- 肌に合わない洗顔料ばかりだから洗顔をしない
肌を綺麗にするため、知らず知らず間違ったスキンケアをしているかもしれません。今一度自分のケア方法を見直してみましょう。
3-2. 正しい基本の洗顔方法
正しい基本的な洗顔方法にそれぞれ補足をしてご紹介します。
【基本的な洗顔の流れ】
- 肌をぬるま湯で洗う
- 泡立てた洗顔料を顔にのせ、優しく洗う
- ぬるま湯でよくすすぐ
- 清潔なタオルで水気をふきとる
1.肌をぬるま湯で洗う
ぬるま湯というのは、一般的に32℃~35℃をぬるま湯といい、触れると少しひんやりする程度の温度を言います。ほんのり温かいくらいの温度は、ぬるま湯ではないかもしれません。
皮脂が溶け出すと言われている温度は32℃からと言われていますので、32℃~35℃のぬるま湯で十分皮脂を洗い流すことができます。
2.泡立てた洗顔料を顔にのせ、優しく洗う
泡立てた洗顔料を顔にまんべんなくのせて、、というのは一般的ですが、刺激に弱い敏感肌さんは気をつけましょう。洗顔する時間は長くても1分以内が理想!
そのため、洗顔していく箇所は皮脂分泌の多い箇所からが鉄則です。
おでこ・鼻、あご、頬、口元、目元の順番で洗顔料を乗せて、泡で優しく洗っていきましょう。
3.ぬるま湯でよくすすぐ
温度は先ほどと同じく32℃~35℃をぬるま湯。
ここで以外に多いのがお風呂場で洗顔されている方、シャワーで洗い流していることありませんか?以外にもシャワーで洗い流している方多いのですが、これも敏感肌にはダメージになることもあります。
必ず蛇口からぬるま湯を出して、お湯を手ですくうようにして、顔を洗い流しましょう。
4.清潔なタオルで水気をふきとる
タオルで拭き取る時の注意は、こすらないということ。摩擦は敏感肌には絶対NGです。
こするように拭くのではなく、おさえるように水分を拭き取りましょう。
また一度濡れたタオルは、雑菌もわきやすいので、洗顔用のタオルは使いましはせず、1回ごとの交換がおすすめです。
3-3. 朝洗顔は洗顔料を使用しない水洗顔がおすすめ
美容に関心のある方なら一度は耳にしたことがあるであろう『水洗顔』。水洗顔は洗顔料を使用せず、水またはぬるま湯で洗顔する方法です。
これはどの肌タイプにも合うわけはありませんが、敏感肌や乾燥肌の方におすすめです。
肌に付着したホコリ・汗・皮脂など水性の汚れを落とすのが役割の洗顔料ですが、乾燥した肌・敏感な肌の場合には、そのような汚れとともに必要なうるおいまで洗い流してしまうこともあると言われています。
そのため、朝のみ洗顔料の使用を避け、夜のみしっかりと洗顔することで肌への負担を軽減することもできるので、敏感肌の方には一度お試しいただくこともおすすめです。
4. まとめ
いかかがでしょうか?敏感肌向けといっても、乾燥肌なのか脂性肌なのかによって原因が変わるため、選択する洗顔料も異なります。
ですが、成分にこだわりすぎても使用できる洗顔料も限られますし、何より神経質になりすぎてしまうこともあるので、自分の中での最低限のこだわりを重視して選ぶことをおすすめします。
また、洗顔料だけでなく、正しい洗顔方法をすることもかなり重要ですので、一度ご自身の洗顔方法も見直していきましょう。
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