皮膚科に行っても毛細血管拡張症の薬を塗っても、一向に肌の状態が改善されない。そんな方も、諦めないで一度レーザー治療という選択肢を検討してみてはいかがですか?
今は皮膚にレーザーを当てても、正常な皮膚にダメージを与えることなく、異常な色素だけを破壊することが可能になっているので、毛細血管拡張症がレーザー治療で改善された方が多数いるのも事実です。
また、レーザー治療の種類や条件によっては保険適用も可能なので、レーザー治療を試して見る価値アリなのでは?
ここでは、知っておくべき毛細血管拡張症のレーザー治療の種類や特徴、ポイントを簡単にご紹介いたします。条件次第では安く治療できる方法もあるので必見です。
目次
1. 毛細血管拡張症のレーザー治療とは
1-1. 施術方法
レーザー治療は、様々な原因によって毛細血管が拡張し、皮膚表面に浮き出て見える血管にだけレーザーを当てる治療法です。特殊な機械を使って、赤みの原因となっている赤い色素だけに反応するようにできており、正常な色素に当たっても変化をしないのが特長です。
1-2. 効果とは
即効性の高さとピンポイントで改善できるのが、レーザー治療の魅力です。症状にもよりますが、1回目から改善が見られる場合もあるので、試してみる価値はあります。
また、気になる部分だけにレーザーを当てることも可能なので、正常な皮膚を傷つける心配もありません。
2. どんな人がレーザー治療に向いているの?
こんな症状の人はレーザー治療がおすすめです。
☑️細長い血管が、肌表面にクモ状に透けて見える
☑️クモの巣状に血管が浮き出ている
☑️鼻の周りや頬の周りに赤く細長い血管が見える
レーザー治療は様々な用途に使われていますが、症状に合わせた波長のレーザーを用いることで狙った効果を得ることができます。
ただ、すべての人におすすめというわけではありません。受ける前に確認が必要な方もいます。
・薬や光に対してアレルギーのある方
・妊娠中の方
・ひどい糖尿病の方
・ひどい高血圧の方
・出血すると血が止まりづらい方
上記の方は、事前にかかりつけ医にご相談した上でレーザー治療を受けることをおすすめします。
3. 毛細血管拡張症に対応しているレーザー治療の種類
毛細血管拡張症に対応しているレーザーの主たるものは三種類となります。
3-1. Vビーム
特徴:色素レーザーの種類の一つ。赤みの原因となっている酸化ヘモグロビンにだけ反応しレーザーを照射。治療後の赤みや腫れ、痛みが少ない。
ダウンタイム:腫れが2.3日。紫班は1週間程度。
参考金額:保険適用で3割負担なら10㎠未満で6,500円(税抜き)(大きさで値段が変わるため確認が必要)。
デメリット:内出血や腫れば出ることがあるので、ダウンタイムは比較的長め。
3-2. フォトフェイシャル
特徴:IPLという広域でソフトな波長。照射を重ねることで色むらが薄くなることがある。特に温度変化で赤ら顔になりやすい方に有効と言われている。
ダウンタイム:2.3日
参考価格:顔全体で30,000円(税抜き)
デメリット:レーザー照射した部分にかさぶたができた場合、自然に剥がれるまでに1週間程度かかる
3-3. YAGレーザー(ヤグレーザー)
特徴:アメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる)の認可を取得している安全なレーザー機器。皮膚へのダメージが少なく、治療直後から化粧が可能。痛みはなく暖かい感覚のみ。
ダウンタイム:2.3日
参考価格:頬20,000円(税抜き) 顔全体60,000円(税抜き)
デメリット:重ねての照射ができないため、間隔をあけて照射する必要がある。
4. 条件をクリアすれば保険適用になるかも?
毛細血管拡張症は、通常は保険適用外の治療になりますが、条件に当てはまれば、保険適用で安く治療費を抑えることもできます。
4-1. 保険適用の条件
医療機関で毛細血管拡張症と診断されることが条件です。
皮膚科が受診した際に毛細血管が浮き上がっている状態、もしくは毛細血管が透けてみえる状態であれば、診断してもらえる可能性が高いでしょう。
4-2. 保険適用となるレーザーの種類
保険が適用できるレーザーの種類は、Vビームのみとなります。
肌の赤みを目立たなくさせることのできるレーザーなので、肌の状態にレーザー光線がうまく合えば、健康的な肌に改善することができるレーザーです。ただ、Vビームを導入していない病院もありますので、保険適用でレーザー治療を行いたいなら、まずはVビームを導入している皮膚科をホームページや病院に電話して事前に確認しておく必要があります。
4-3. 保険適用後の金額
保険適用なら、1割もしくは3割負担でOKです。
その他診察料や軟膏代など、レーザー治療の代金医がいの費用が発生することが考えられますので、事前に電話をして確認した方が確実です。
4-4. 保険適用のデメリット
デメリット1:保険治療に回数の制限はありませんが、3ヶ月以上間隔を空けなければいけません。
デメリット2:保険治療であっても、一定の金額ではなく治療する部位の大きさによって金額が異なります。
例えば、10㎠いないの保険治療は約6,500円(税抜き)。範囲が大きくなるにつれ金額が上がります。また保険治療できる最大の大きさは180㎠で約32,000円(税抜き)(3割負担)となります。病院によって基本のお値段が異なりますので、保険治療であっても事前にカウンセリングをしてもらうことをおすすめします
5. レーザーを受ける前に知っておきたいポイント
レーザー治療を受ける際に知っていてほしいのはクリニックの選び方です。ポイントは3つ。
①治療する内容にあった専門のクリニックであること
②最新のレーザー治療機器を揃えていること
③最新のレーザー機器を使いこなせる専門の医師が医師がいること
医師の経歴と共に、日本レーザー医学会に所属しているか、病例数などをホームページでしっかりと確認することが大切です。
また、事前カウンセリングの際に、
・話をしっかりと聞いてくれる
・悩みや要望がなんなのかをよく理解してくれる
・症状をわかりやすく説明してくれる
・希望に沿った治療を提案し、しっかりとその治療について話し合うことができる
ことも重要ですね。
6. まとめ
毛細血管拡張症で長年お悩みのあなたも、一人で悩んでいないで、専門の先生にまずはカウンセリングをしてみてはいかがですか? もしかしたら症状にピッタリ合って即改善できるレーザー治療や、時間はかかるけれど、保険適用になる治療が受けられるかもしれません。
悩んでいるなら即行動して、いますぐ健康的な肌を取り戻しましょう。