【医師監修】化粧水の正しい付け方|手・コットンそれぞれの方法解説

【監修】三宅 真紀先生

化粧水をコットンにつけている女性の画像

化粧水は手で付けるべき?それともコットンで付けるべき?より保湿効果が得られるのはどっちなのか、正しい化粧水の付け方気になりますよね。

実は、化粧水の付け方については、クリニックの医師や美容家によって推奨される方法も違いますし、一概に絶対にこれが正しいという方法はありません。

ですが、敏感肌は手でつけた方が良いなど、肌質によっておすすめする化粧水の付け方が変わってきます。

そこで、この記事では化粧水の役割についてのおさらいと、手やコットンでの化粧水の正しい付け方について解説しています。

化粧水の正しい付け方を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 化粧水の役割おさらい

化粧品のイメージ画像

化粧水をつけて、乳液やクリームをつけるというのはスキンケアの流れとして当然とお考えの方は多いと思いますが、そもそも化粧水はなんの役割があるかご存知ですか?

まずは化粧水はそもそもどんな役割をしてくれているのか、どんな効果があるのかについて簡単にお話しします。

 

1-1. 化粧水は肌に水分を補給する化粧品

保湿成分のイメージ画像

化粧水は、水と水溶性の成分でできている化粧品で、肌に水分を与え、潤いのある肌にします。

一般的な化粧水が保湿効果を与えてくれるの仕組みは、化粧水に含まれる保湿成分が角層に水分を与えて皮膚を柔軟にし、みずみずしくなめらかで潤いのある肌を保ってくれるのです。

 

正しくつけると肌質が変わる

スキンケアは肌を整えてくれるアイテムです。特に洗顔後の肌は水分がどんどん蒸発し、放っておくと乾燥や肌荒れの原因になりやすい状態です。

そこで、化粧水や乳液、クリームなどで肌の潤いを補い、モイスチャーバランスを整えることが重要なのです。

正しい方法でスキンケアを行うことで、肌の乾燥が和らぎ、透明感が出たり、肌トラブルが起きにくい肌になることができます。

 

1-2. つけるタイミングは洗顔直後!

洗顔している女性の画像

化粧水を使用するタイミングはいつか?

基本的には洗顔直後です!夜の入浴後であれば浴室から出た直後ですね。とにかく洗顔直後というのがポイントです。

洗顔後に、スキンケアをすぐに行わず、時間を置いてしまうと肌の乾燥の原因にもなります。

特に入浴後の肌は入浴前の肌よりも非常に乾燥しやすい状態です。入浴後、浴槽から出た肌は体温が高く、空気中の湿度が一気に下がるため、肌の水分がどんどん蒸発していってしまうんです。

顔を濡らした時は、どんなタイミングでもなるべく早く化粧水を使用するようにしましょう!

 

2. 化粧水を手でつける正しい方法

化粧水の使用量は、各メーカーによって推奨量が異なりますが、筆者自身のおすすめは一度に500円硬貨大です。

化粧水の使用量が少なすぎてしまうと、肌全体になじませることができず、十分な保湿効果が得られない場合もありますので、500円硬貨大を目安にたっぷりと使用しましょう

 

step1. 化粧水を500円硬貨大手に取る

 

一度に使用する化粧水の量が少なすぎると十分な保湿効果が得られないので、必ず500円硬貨大を手に取りましょう。そして温めるように手のひら全体に広げます

【注意点】手に直接使用するので、手が清潔な状態で使用する。

 

step2. 化粧水を顔全体になじませる

 化粧水を顔につけている画像 

つける順番は、乾燥しやすい頬〜Tゾーン(おでこ・鼻)からなじせていきましょう
面積の広い部分は手のひらで、目元や鼻の脇などは指の腹を使って、ゆっくり時間をかけて丁寧に肌になじませていきます。

【注意点】目周りなど皮膚が薄い部分は力を入れずに優しく触れる

 

step3.  両手で顔を包み込みハンドプレス

ハンドプレスしている画像

両手で顔全体を優しく包みこみ、20秒ほどを目安にハンドプレスして浸透させます
ハンドプレスを行うことで、肌に刺激を与えることなくしっかりと化粧水を浸透させることができます。

【注意点】パンパン肌を叩いてパッティングは刺激になるのでNG。

 

step4.  乾燥する部分には2〜3回重ねづけする

化粧水を手に取っている画像

乾燥肌や敏感肌の方は肌の水分量が少ない状態なので、肌にしっかりと水分補給するために化粧水を1回で終えず、2~3回繰り返しつけましょう

化粧水の浸透チェック

化粧水が浸透したかどうかのチェックは、最後に手の平で肌に触れた際に、手にピタッと肌が吸い付く感覚があれば、しっかりと肌になじみ浸透さしたサインです。

化粧水を手でつけるメリット

肌への刺激が少なく手の体温で浸透効果を高めることができます。また化粧水の使用量がコットンに比べて少なく済みます。

化粧水を手でつけるデメリット

手で付ける際に、化粧水が手から垂れてしまい肌に均一につきにくいのでつける際に注意が必要です。

 

3. 化粧水をコットンでつける正しい方法

保湿をしている女性の画像

化粧水をコットンでつける際の使用量は、化粧水を数カ所に分けてコットンに垂らし、コットンがひたひたになるくらいしっかりと化粧水を含ませるのがポイントです。

手でつけるよりも使用量が多くなりがちですが、ほとんどがコットンに吸収されてしまうので、化粧水は多めに使用する必要があります。

 

step1. コットンに化粧水をたっぷり含ませる

コットンを持っている画像

化粧水をつける際のコットンの持ち方は、コットンを中指と薬指にのせ、人差し指と小指で両端をはさみ、顔にフィットするように少し丸めて持ちます

【注意点】摩擦が生じないようにコットンがヒタヒタになるくらい化粧水をしみこませる。

 

step2. 顔の中心から外側に丁寧になじませます。

コットンで顔に化粧水をつけている画像

頬など乾燥しやすい顔の中心から外側に向かってなじませ、Tゾーン、おでこになじませていきましょう。目の周りなどデリケートな部分はゆっくりと押さえるようになじませます。

【注意点】コットンでゴシゴシこするように付けると肌に刺激になるので優しく

 

step3. 両手で顔を包み込みハンドプレス

ハンドプレスしている画像

両手で顔全体を優しく包みこみ、20秒ほどを目安にハンドプレスして浸透させます。
コットンでパッティングするよりも手でハンドプレスを行う方が体温で化粧水が温められ、より浸透性が増します

【注意点】パンパン肌を叩いてパッティングは刺激になるのでNG。

 

step4. 乾燥する部分はコットンパック

コットンに化粧水をつけている画像

ハンドプレスまで行い、それでも乾燥が気になる部分はコットンに化粧水を足して、そのままコットンパックをしても良いでしょう。

【注意点】コットンパックはコットンの質にもよりますが5~10分以内で終えましょう。

 

化粧水をコットンでつけるメリット

肌表面を整えながら塗布することができるので、浸透しやすく均一に伸ばしやすい。

化粧水をコットンでつけるデメリット

コットンに化粧水を含ませると、化粧水の大半がコットンに吸収されてしまうので、手でつけるよりも多くの化粧水を消費してしまうので、コスパが悪い。

強くこすってしまうと、摩擦による刺激で肌が傷ついてもしまうことがある。

 

4. 敏感肌の場合は手でつけるのがおすすめ

女性が顔に触れている画像

化粧水を手で付ける方法とコットンで付ける方法をご紹介しましたが、基本的に肌質が敏感な方は「手」で付けるのが圧倒的におすすめです。

コットンは、使用する際に摩擦が生じてしまうことや微弱ながら静電気などの刺激を受けてしまうことがあるので、外的刺激に敏感な敏感肌にはデメリットが多いです。

また、手でつけたほうが、わずかながら手に浸透することはあっても、コットンより断然使用量が少なくたっぷりと肌になじませることができるのでコスパ的にも抜群に良いのです。

肌の乾燥でお悩みの方や保湿をしっかりとしたいという方にもコットンではなく手で付けるのがおすすめです。

 

5. 化粧水をつけた後は乳液orクリーム必須!

女性がクリームを手に取っている画像

化粧水をつけただけの状態でケアを終えてしまうのは、四季問わず絶対にNGです!

化粧水だけでは肌表面から水分が蒸発しやすいので、乳液・クリームなど潤いをキープしてくれるエモリエント効果がある化粧品の併用が必須になります。

乳液やクリームを使用することで、肌表面から水分が蒸発せず、乾燥を防ぐことができます。

 

5-1. つけるタイミングは化粧水が浸透してから

ひらいめいた女性のイメージ画像

乳液やクリームを使用するタイミングは、化粧水がしっかりと肌に浸透してからです。

化粧水が浸透したサインは、音が変わってきたら化粧水がなじんだと思っていいでしょう。

化粧水をのせた直後はパシャパシャしていますが、なじませていくにつれて、モチモチとした音になり、浸透しきるとメシッメシッという感触になってきます。

今まであまり意識したことがない方でも、化粧水が浸透したかどうかわからないときは、ぜひ音に意識を向けてなじませてみてください。

 

5-2. 摩擦にならないように優しくなじませる

女性のイメージ画像

乳液やクリームをなじませる際に、フェイシャルマッサージを兼ねてグイグイ、ゴリゴリされる方もいらっしゃいますが、肌が敏感な方は特に刺激になりやすいので絶対にやめましょう。

乳液やクリームは肌を滑らせるように伸ばし、化粧水同様にハンドプレスしてなじませましょう。

 

5-3. より乾燥が気になるときはクリームがおすすめ

クリームのイメージ画像

乳液とクリームの違いをあまりご存じない方が多いようなので、ご案内しますが、実は乳液よりもクリームの方が保湿効果の持続が期待できるんです。

それは、乳液は化粧水とクリームの中間で水分が多めでほんの少しの油分を補給できるアイテムですが、クリームは油分を多く含み潤いをキープに適してきるため、化粧水などの水分蒸発を防ぐ効果があるからです。

乾燥肌や敏感肌などより乾燥が気になる方には、断然クリームがおすすめですので、もしも乳液をお使いの方がいらっしゃったらぜひクリームを試しみてくだいさいね。

 

6. まとめ

化粧水の正しい付け方についてご理解いただけましたか?

化粧水を手で付けるか、コットンで付けるかは好みなどもありますが、敏感肌や乾燥肌の方には「手で付ける」のがおすすめですので、コットンでしか付けたことがないという方は、今日から手で付けるのを試してみてくださいね。

使用量が圧倒的に少ない上に、しっかりと肌に水分補給できるので変化を感じていただけると思います。

また化粧水を正しく付けられていても、そのままスキンケアを終えてしまっている方は要注意です。

せっかく肌に浸透させた化粧水がどんどん蒸発してしまうので、しっかりと上から乳液やクリームを使用するようにしましょう。

ご紹介したスキンケア方法はシンプルなものですが、これを正しく行えているかいないかで肌質が大きく変わると思いますので、ぜひ見直してくださいね。

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【監修者】三宅 真紀先生

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