ビニール肌の改善方法を調べると、案外すでにやっていることばかり、、。自分に合った方法が分からないという声も多く、私もその一人でした。
ところが、プロの美容家や様々なスキンケア方法を調べていく内に、美肌の大原則「うなはたけ」を発見!この「うなはたけ」に沿ってビニール肌をチェックすると、どう改善すれば良いかが明確に浮かび上がってくるんです。
ビニール肌で大切なのは、隠れた原因を見つけ出すこと。そうすれば、肌に何が足りないのかが分かり、あなたに合ったスキンケア方法が見つかります。この記事がその助けとなれば幸いです。
目次
1. ビニール肌とは?
ビニール肌とは、角質がはがれて薄くなり、キメがなくなった状態のことを指します。まだまだバリア機能が育たず、乾燥しやすい上にとても刺激に弱い状態。
20代のうちは美肌のように見えるため気づきにくく、知らないうちにどんどん進行。真皮の栄養や水分が不足してくる30代後半、支えのない肌は急速に老化し、重度な肌荒れ・乾燥・くすみ、そしてシワ・たるみが突然襲いかかってきます。
2. 佐伯チズさん推奨。美肌5原則「うなはたけ」
ビニール肌から脱却し、艶のある美肌を手に入れるために、美肌の5原則「うなはたけ」を理解しましょう。年間2000人以上の女性の肌トラブルと向き合ってきた佐伯チズさんが何年もかかって見つけだし著書にしたもの。美肌の大原則と言えます。
「うなはたけ」とは、
「うるおい」「なめらかさ」「はり」「だんりょく」「けっしょく」
の頭文字。
この5つのポイントを意識してスキンケアをしてあげるだけで、誰もが羨む理想的な美肌が手に入るんですね♪ 美肌とビニール肌の違いを「うなはたけ」でみると、真逆なのがよく分かります。
美肌 | ビニール肌 | |
うるおい | ・水分、透明感がある ・メイクがなじむ |
・メイクが浮く ・脂浮き ・目・口元の皮が剥ける |
なめらかさ | ・均一で細かいキメ ・なめらかな触り心 |
・キメがなくテカテカ |
はり |
・たるみやシワが少ない |
・押すと小ジワが出来る ・毛穴たるみが目立つ |
だんりょく | ・キュっとした目・口元 ・引き締まった輪郭 |
・下がった目・口元 ・ぼやけた輪郭 |
けっしょく | ・メイク映えする ・ほんのり赤いバラ色肌 |
・赤ら顔炎症様の赤み |
肌はその日の体調や天気、湿度によって毎日変化しています。 毎日、自分の目で肌状態を見たり、手で触って感じることが大切です。
また、水分や油分の量を数字で把握することも一つの目安となります。 化粧品売り場にスキンチェッカーがあれば、測定してみましょう。 今はスマートフォン用のスキンチェッカーも比較的安価で売られています。 定期的に測定すると、改善度合いがよく分かります。
3. ビニール肌スキンケア | オススメ順
ビニール肌の改善として、大切で、かつ早く効果の出やすい順に取り組んでいきましょう。
3-1. 「なめらかさ」改善スキンケア
ビニールのようにテカテカ、感想するとガサガサなビニール肌。「なめらか」な美肌を取り戻す一番シンプルな方法はクレンジング方法の見直しです。
クレンジング剤は合成界面活性剤が多いほど洗浄力が強く、本来肌を守ってくれている皮脂も過剰に落としてしまいかねません。また、うるおいを保護する皮脂膜や、肌を守ってくれる常在菌、その全てを合成界面活性剤で落としてしまうなんて、肌にとっては凄いダメージ。洗浄力の強いオイルクレンジング剤は極力使わないようにしましょう。
そして、アイメイクを落とすポイントメイクリムーバーも避けたいところ。普通のクレンジングよりもさらに洗浄力が強く、肌への負担も倍増。皮膚が薄いまぶたに使うのは、シミやシワの原因となります。
「じゃあ、アイメイクを落とすにはどうしたら良いの?」という方にオススメなのが、オリーブオイルを使った自然派クレンジングです。
~オリーブオイルで簡単安心!肌に優しいクレンジング~
洗浄力の弱いクレンジングが肌に優しいのは分かるけど、問題は落ちにくいマスカラやアイライナーの時。落とすためにゴシゴシこすると摩擦ダメージが残ります。
そこでオススメなのが、オリーブオイルを使った肌に優しいナチュラルクレンジング。皮脂の主要成分である「オレイン酸」を70%も含むため、肌なじみがとても良く、しっとりと仕上がります。
薬局で500円程度で手に入る精製オリーブオイルを使いましょう。500玉程度をとり、手の平で温めた後、優しくマッサージするように馴染ませていきます。
特に落ちにくいマスカラやアイメイクは、柔らかいコットンにとってまぶたにのせて30秒~1分おきます。にじんできたら、こすらないようそっとぬぐいます。そして、残ったものをクレンジングもしくは洗顔で落とします。
3-2. 「けっしょく」改善スキンケア
通常、血色を良くするために血行改善などのスキンケアがオススメですが、ビニール肌の場合は角質層が薄いため、病的な赤みが強く出ています。酷くなると真っ赤な炎症様の肌が露出してしまうほど。
そこで大切になるのが角質層を守るためのスキンケア。効果が出やすいのは洗顔方法を変えること。角質層に負担のかけにくい洗顔で、正常な角質層を取り戻しましょう。
~医師もオススメ!「水だけ洗顔」~
翌日から肌のうるおいに違いを感じる人も多い、オススメの洗顔が「水だけ洗顔」。
「効果をすぐに実感できて、しかも一生美肌がつづく」洗顔法として、のべ100万人の肌を診てきた皮膚科医も著書で紹介するほど。朝晩と洗顔料で洗っていた人は、朝は水だけにしてみましょう。
夜の洗顔にはメイクを落とすという役割がありますが、すでにすっぴん肌の朝はホコリや汚れを落とす程度で十分。ごしごし洗う必要はなく、水だけで十分なんですね。
皮脂には「良い皮脂」と「悪い皮脂」がありますが、お湯は肌を守っている「良い皮脂」まで余分に流してしまいます。朝にお湯は禁物。不快に感じない程度の水で洗顔しましょう。
では、夜のメイク落としで出来るだけ肌に負担をかけないスキンケアは何でしょうか。
~洗顔料・クレンジングいらず「手ぬぐい洗顔」~
手ぬぐい洗顔という方法をご存知ですか?クレンジングも洗顔料も必要なく、さらにスクラブ洗顔やピーリングも必要ない。肌にとても優しい美容方法として、江戸時代から行われているスキンケア方法なんです。
石けんだけでメイクも落ちてしまうため、合成界面活性剤で肌を痛める心配もありません。また、赤ちゃんのおむつとしても使われていた晒(さらし)を使っているので、肌に優しく、水に濡らしてやさしくマッサージするだけでナチュラルピーリングも出来てしまいます。
「手ぬぐい洗顔」の著者 高邊しおりさんは、博多人形のような透き通った肌を持った祖母が日々行っていた手ぬぐい洗顔に変えたことで、悩みだった肌荒れを克服したそうです。
マシュマロのように柔らかい肌。理想の肌をしていた祖母が日々行っていたのが「手ぬぐい洗顔」だったのです。高邊しおり 著 「手ぬぐい洗顔」より引用
次の公式サイトに詳細があります。
3-3. 「うるおい」改善スキンケア
乾燥しやすいビニール肌のうるおいを保つケアに大切なのが化粧水とクリーム選び。選ぶ基準は、「どれだけ肌の構造やバランスと近いか」です。
~化粧水選びのポイント~
保湿で重要なのが、角質層の水分と油分を保ってあげること。角質層は水分と油分の層が何層にも重なりあった「ラメラ構造」という状態にあり、これが壊れると、肌の潤いが逃げだしてしまいます。
ラメラ構造は、肌のバリア機能の80%を担っています。つまり、ラメラ構造こそが肌のうるおいを守る砦。ですので、油分や水分もラメラ構造に近い、バランスのとれた化粧水がビニール肌にはオススメです。
・白漢しろ彩ラメラローション
ラメラ構造で作られた化粧水。
無添加処方でビニール肌でも安心して使用でき、 東邦大学医学部皮膚科でアトピー性皮膚炎の方を対象に安全性を臨床試験済み。
内容量:100ml
価格:5,600円(税抜)
無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリー・鉱物油フリー パッチテスト済み
~クリーム選びのポイント~
肌をバリアする上で重要な油分。クリームはその油分で肌を保護するのに役立ちますが、クリーム選びを間違うと、逆にバリア機能を弱らせる可能性があります。肌はバリア機能が壊れて水分が逃げると、すぐにそれを察知。バリアの修復を始めます。ところが、過度にフタをして水分が逃げられない状態と作ると、バリア機能の回復がストップしてしまう恐れがあります。大切なことは、バリア修復を邪魔しないこと。そのためには、皮脂膜に近いバランスのクリームを選ぶことが大切です。
・白漢しろ彩セラミドリッチクリーム
クリームそのものが100%ラメラ構造。無添加処方、天然ヒト型セラミド配合。
内容量:30g
価格:7,400円(税抜)
無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリー・鉱物油フリー
3-4. 「はり」改善スキンケア
真皮に膨らみがある20代は、ビニール肌も張りがあるためシワは少なく見えます。しかし、そのまま何もケアしないと30代から急激に真皮が萎み、シワやたるみが現れます。
真皮にたっぷりと栄養が届くためには食が大切。バランスの良い食事をとり、たんぱく質を含む食材を多く摂取するようにしましょう。オススメは豆腐や納豆などの豆類や魚類。ヘルシーで、良質なタンパク質を摂取できます。また、豆類は夜に摂取することで効果が高まります。
例えば納豆。納豆は朝というイメージがありますが、肌の回復に合わせるには夜がオススメ!なぜかというと、
①血行を良くする酵素が寝ている間に働いてくれる
②「お肌のゴールデンタイム」成長ホルモン分泌時間内の効果がUP
③細胞再生、皮脂バランス調整、むくみ解消などのミネラルが働く
など、良いことばかりだから。ぜひ取り入れてみてください。
3-5. 「だんりょく」改善スキンケア
「だんりょく」がなくなる原因として意外と知られていないのが「コリ」。
赤ちゃんの肌が持つ弾力がなくなるのは、筋肉や繊維がコリによって硬くなるからで、特に弾力を失いやすいのが目の周りや口元、頬。
目尻や口角が下がる、目の下のクマが目立つなど、老け顔の原因となります。スキンケアに慣れてきたら、マッサージも少しずつ取り入れていくと、スキンケアの効果が高まります。弾力のためのマッサージとしては、次のサイトが参考になります。
「1日5分で肌が変わる!美肌になれるマッサージの5つの手順」
4. まとめ
いかがだったでしょうか。1つ1つ取り組んでいかだければ、明日からでもビニール肌は改善していきます。ぜひ実践してみてください。