顔に化粧水をつけたらピリピリしみる、そんなお悩みありませんか?
自分の肌に合わないのか?それとも肌の状態が悪いのか?このまま使い続けていいのか?なかなか判断しにくいですよね。
実は、化粧水がしみる原因には、一時的な刺激症状と、肌バリア機能の低下、化粧水に含まれる成分のアレルギー反応の3つが考えられるんです。
原因によって、化粧水がしみる時の症状の程度も変わってくるので、ご自身の肌状態はどの原因に当てはまるかを記事の内容を参考にし、確認することをおすすめします。
こちらの記事では、化粧水がしみた時の肌症状に合わせた対処法もご紹介していますので、ぜひ今すぐに試してみてくださいね。
目次
1. 化粧水がしみる時の考えられる3つの原因
化粧水がしみる原因として考えられる3つの原因について詳しくご紹介します。
1-1. スティンギングによる刺激
あまり聞きなれない言葉なので「スティンギングって?」と疑問に思われる方多いと思いますが、スティンギングとは、製品を使用した際に生じるピリピリ、ヒリヒリといった刺激が5分くらい続くことです。
スティンギングは、赤みあるいは腫れなどの炎症症状は伴わず、一過性に消失する反応を指しますので、一時的に化粧水がヒリヒリしみたなどの場合は、スティンギングによる刺激が考えられます。
いつも使用している化粧水で起きるよりも、初めて使用した化粧水などで起きることの方が多いようです。
1-2. バリア機能が低下し刺激を受けている
肌の機能のひとつに、肌の水分量を保ち、花粉やほこり、紫外線などから肌を守ってくれるバリア機能があります。
誤ったスキンケア方法や生活習慣などの影響によってバリア機能が低下すると、外部からの刺激が肌内部に侵入しやすくなるため、その防御反応として肌がヒリヒリするなどの炎症が起こります。
そして、炎症を起こしている肌は通常の肌よりも敏感になっているため、化粧品成分などで刺激を受け、肌に化粧水がしみるなどの症状が出る場合があります。
バリア機能を低下させる6つの要因
- 乾燥の悪化
- 誤ったスキンケア方法や肌に合わない化粧品
- 加齢による肌機能の低下
- 生理周期・妊娠などのホルモンバランスの乱れ
- ストレス・睡眠不足・食生活など生活習慣の乱れ
- アトピーなどもともとの体質
バリア機能についてもっと詳しく解説していますので、気になる方はこちらの記事も合わせてお読みくださいね。
→肌のバリア機能とは?バリア機能の低下原因とバリア機能を高める方法
1-3. 含有成分に対するアレルギー反応
スティンギング、バリア機能の低下による原因以外で考えられるのが、化粧水や化粧品に含まれる成分に対してアレルギー反応を起こして、肌がヒリヒリする場合です。
アレルギー反応は、特定の物質に直接触れることで皮膚に炎症が起き、発疹は非常にかゆく、特定の部位に限定され、しばしば境界がはっきりしています。
そのため、化粧水がしみる以外に、発疹やかゆみ、赤みなどの症状が出た際は、含有成分によるアレルギー反応が原因である可能性も考えられます。
もともと肌と化粧品には相性があり、最初から肌に合わないものもあれば、これまで問題なく使っていた化粧水が突然肌にしみるようになるということもありますので、いつも使っているものだからと油断はできません。
2. 化粧水がヒリヒリしみる時に行うべき対処法
化粧水がしみる!と言ってもその時、その後の肌状態によって対処法やケア方法が異なってきます。大きく2つのパターンに分けてご紹介します。
2-1. 化粧水が少しピリッとしみるが、すぐにおさまる場合
こういった場合は、スティンギングによるもの、もしくはバリア機能が低下していて肌が少し過敏になっていることが考えられます。
下記のようにすぐ症状が治まる場合は、基本的には皮膚科へは行かずにセルフケアで問題ありません。
- 化粧水をつけた時に、少しピリピリして、すぐに収まる
- 赤みがなく、かゆみなどの症状がすぐに収まる
この肌症状がでた際の対処法をご紹介します。
化粧水の使用を一旦中止し、肌が落ち着いたら使用量を減らし使用する
肌に化粧水がしみた際に、赤みなどの炎症反応がなく、5分以内にヒリヒリ感がおさまる場合は、スティンギングによる可能性が高い可能性があります。
スティンギングによる刺激は、使用量が多いほど感じやすく、5分程度でおさまると言われていますので、5分以内に肌状態が落ち着いた場合は、化粧水の使用量を減らし、もう一度つけなおしてください。
スティンギングによる刺激であれば、数日同じ化粧水を使用し続けることで、肌が慣れてきて刺激を感じることがなくなってきます。
2-2. 赤み・腫れ・かゆみなどの症状があり痛みがある場合
肌のバリア機能が低下し、肌がかなり敏感な状態だったり、化粧水の含有成分によって生じたアレルギー反応による場合は、下記の症状がでることもあります。
程度にもよりますが、症状がひどく一向におさまらないなどの場合はなるべく早めに皮膚科へ行きましょう。
- 赤く腫れている
- 耐えられないほどのかゆみ
- 時間が経過しても赤み、かゆみがおさまらない
- 湿疹がでている
この症状がでた際の6つの対処法をご紹介します。
化粧水をぬるま湯で洗い流す
化粧水の含有成分によって刺激を感じる際は、耐えられないほどの痛みや、火照りを伴った赤みがでることがあります。
その際はすぐに肌につけた化粧水をぬるま湯で洗い流しましょう。
化粧水を使用せず、ワセリンやクリームなどで保湿
化粧水は水溶性成分が多く含まれており、肌への浸透性が良いのため、スキンケアの中でも刺激を感じやすいアイテムになります。
逆にワセリンやクリームは油性成分が多く含まれ、肌に浸透しにくいアイテムなので、ワセリンやクリームでしっかりと保湿をしてあげましょう。
症状がひどい場合はなるべく早めに皮膚科を受診
化粧水を洗い流し、ワセリンやクリームで保湿をしても肌状態が変わらず、痛み・赤み・腫れ・かゆみなどの症状がでている場合は、治療を要する場合があります。
少し様子を見ても一向に症状がおさまらない、または悪化する場合はすぐに皮膚科を受診しましょう。
肌にしみた化粧水はしばらく使用を控える
一度肌にしみた化粧水は、化粧品成分が合わないこともあれば、肌のコンディションが悪かったから刺激になってしまったということも考えられます。
肌の状態が落ち着くまではしばらく使用を控え、肌の調子が良い時(生理前など肌が敏感になる時期は避けて)に再度使用すると問題なく使用できることもあるので、様子を見て試せる場合は試してみても良いと思います。
低刺激処方の敏感肌用スキンケアに切り替える
化粧水がしみた原因がスティンギングによる刺激ではなかった場合は、肌のバリア機能が低下し、化粧水自体が刺激になる肌になっていることが考えられます。
今使用しているものが敏感肌向けのスキンケアでない場合は、敏感肌向けのブランドから出ている低刺激処方のスキンケアに切り替えましょう。
赤みやかゆみがおさまらない場合はメイクを控える
赤みやかゆみがある状態であれば、基本的にメイクや日焼け止めの使用はおすすめできません。
特に赤みがある場合は、炎症を起こしている状態なので、極力肌にメイク用品は塗らず、紫外線を避けるようにしましょう。
お仕事がある方やどうしてもメイクをしないという方は、肌に負担がかかりにくいメイク用品などを使用して、肌への負担を少しでも軽減するように心がけましょう。
3. 化粧水がしみない肌になるための3つの対策
含有成分によって引き起こされるアレルギー症状を除いて、バリア機能の低下はスキンケアや生活習慣などの日常生活によって引き起こされます。
そのため、敏感な肌状態を整えるためには、スキンケア、生活習慣からも整えていくことが重要です。
3-1. スキンケア方法を見直す
スキンケアの見直しは、化粧水についてだけでなく、洗顔〜乳液・クリームをつけるまでの一連の流れになります。
クレンジング、洗顔、化粧水、乳液・クリーム、それぞのステップでのポイントをご紹介していますので、ぜひチェックしていただき、自分は間違ったケアをしていないかなど見直していただけたらと思います。
クレンジングは1分目安の短時間でおわらせる
- ポイントメイクは目元用クレンジングで先に落とす
- クレンジングはたっぷり使用する
- Tゾーンからクレンジング剤をのせて、力を入れずに行う
- 32度前後のぬるま湯で十分に洗い流す
洗顔する際は肌に優しく触れる
- 洗顔料をしっかり泡立てる
- 皮脂の多いTゾーンから洗顔料をのせる
- 敏感肌はスクラブ洗顔は極力避ける
- 洗顔後のふき取りはタオルでおさえるように拭く
- シャワーで洗い流さない
化粧水はコットンよりも手でつける
- 洗顔後はすぐに化粧水をつける(特にお風呂上がりなど)
- 1度に500円硬貨大を手に取る
- 体温程度に軽く温めてから顔にのせる
- ハンドプレスで優しく浸透させる
化粧水の後は、必ず乳液orクリームつける
- 化粧水が浸透しきってからすぐにのせる
- 擦らないようになじませる
- 乾燥しやすい部分は入念に保湿する
- 保湿が足りない時はプラスでオイルを使用する
敏感肌を整えるための正しいスキンケア方法については、こちらの記事でもご紹介していますので、合わせてこちらもご覧くださいね。
→敏感肌は正しいスキンケア方法でケアが重要|適切なケアで肌質改善!
3-2. 敏感肌向けのスキンケアに切り替える
敏感肌向けのスキンケアといっても選び方がわからないという方多いと思います。
そこで敏感肌の方のスキンケア選びのポイントと厳選したおすすめスキンケアをご紹介させていただきます。
必ずセラミドが配合されているものを選ぶ
肌のバリア機能を正常に保つうえで、欠かせない存在がセラミドです。
セラミドは肌の水分をたくわえる細胞間脂質の主成分で、これが不足することによって乾燥肌や敏感肌を引き起こします。
このセラミドをスキンケアで補うことでバリア機能をサポートすることができますので、必ずセラミド配合のスキンケアを選ぶようにしましょう。
肌に刺激・負担をかけやすい成分を避ける
敏感肌は刺激物に敏感になっている肌状態なので、肌に刺激や負担を与えやすい下記の成分は避けたい成分ですが、すべてが入っていない化粧品はあまりないので、特にアルコール・パラベンの、この2つは絶対に避けましょう。
- アルコール
- パラベン
- 鉱物油
- 香料
- 着色料
- 紫外線吸収剤
- 界面活性剤
敏感肌向けのブランドから選ぶ
数多くある化粧品の中から肌にやさしいスキンケアを探すのは大変です。
敏感肌向けのブランドは肌にやさしい低刺激処方のスキンケアが多いので、選ぶ際の基準として敏感肌向けのブランドから出ているものを選ぶことをおすすめします。
《敏感肌におすすめ化粧水》
肌への相性抜群!天然ヒト型セラミド配合の高保湿和漢化粧水
価格:¥5,600(税抜)
内容量:100mL
低刺激処方:アルコール・パラベン・フェノキシエタノール・香料・着色料・鉱物油・パッチテスト済み
海洋性エキスがめぐりを整え、敏感肌の根本原因にアプローチ。また、肌構造と同じラメラ構造でできているので、浸透性が良いだけでなく、バリア機能を高める効果もあります。
・アルージェ/モイスチャー リッチローション(とてもしっとり)
ナノ化したビオセラミド配合の医薬部外品化粧水
価格:2,500円(税抜)
内容量: 120mL
低刺激処方: 無着色・無香料・無鉱物油・界面活性剤不使用・ノンアルコール・パラベンフリー・アレルギーテスト済・パッチテスト済み。コメドテスト済み・旧指定成分無添加
3タイプのローションの中でもっともしっとりした振り出し式の薬用保湿ローション。こっくりとしたテクスチャーなのにすばやく浸透し、肌をうるおいでみたしてくれます。
敏感肌におすすめのスキンケアについて、さらに詳しくご紹介していますので、気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね!
→【保存版】敏感肌のスキンケアの選び方とおすすめスキンケア14選
3-3. 生活習慣を改善し整えていく
生活習慣については、食事・睡眠・ストレスなど総合的な改善を意識していきましょう。
- ビタミン類、タンパク質を摂りバランスの良い食生活を心がける
- 最低6時間は良質な睡眠をとる
- 運動や趣味の時間を設け、ストレスを溜め込まない
- 日常的に日焼け止めを塗るなど紫外線対策をする
生活習慣を改善しながら、肌状態について正しい知識を得ることで、より効果的にケアができるので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
→敏感肌とはどんな肌?敏感肌の症状・原因・ケア方法を徹底解説
4. まとめ
初めて使う化粧水ならまだしも、いつも使用していた化粧水がしみると、なんで突然?!と驚かれると思います。
肌に合わなくなってしまったのか、自分の肌の調子が悪いのか、なかなか自分では判断がつきにくいですよね。
例えば正しいスキンケア方法をチェックしていただくことで、ご自身のスキンケア方法の誤りなどを発見することができると思います。
まずは、ご自身のスキンケア方法に誤りがないのか?見直していただき、肌状態を見てまた同じ化粧水が使用できる状態かを判断していただけたらと思います。
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